化粧品の『美白成分ナンバー1』とは?
それは・・・
「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」です!
成分名だけ聞くと、「なんのこっちゃ」と思われるかもしれませんが、これは「ビタミンC誘導体」と呼ばれる成分です。
ビタミンC誘導体とは?
ビタミンC「単体」では、非常に不安定で、なおかつお肌には浸透しませんが、ビタミンCに「誘導体」というものをくっつけることで、安定性が高まり、お肌に浸透していくようにしたものです。
そして、ビタミンCに「どんな」誘導体をくっつけるか?によってお肌に対しての効果は変わってきます。
現在、化粧品市場には70種類ほどのビタミンC誘導体が存在しています。
そんな中で選んだのが、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naです!
まずは、ビタミンCの「美白効果」のおさらいをします。
ビタミンCには、
- チロシナーゼ阻害
- メラニン色素の還元
という2つの効果があります!
チロシナーゼは、チロシンというアミノ酸とくっつくことで、メラニン色素という黒い「シミの元」になり、そのチロシナーゼを「阻害する」ことで、メラニン色素というシミの元が作られない様にしてくれます。
そして、メラニン色素は「酸化」という反応を受けると黒くなります。
酸化の反対の反応は還元になりますので、メラニン色素を還元すると、黒いものが、薄くなります。
つまり、シミを薄くするのが、メラニン色素の還元です。
この様にビタミンCには、
- シミを作らない様にする
- シミを薄くする
という2つの美白作用があります。
一般的に美白成分と言われるものは、
シミを作らない様にする or シミを薄くする
のどちらかである場合が多いです。
そして・・・
ビタミンCにくっつける誘導体は、
- 水溶性
- 油溶性
のどちらかの性質を持っている場合が殆どです。
この誘導体は、皮膚に存在する「酵素」によって、誘導体が「切られる」ことで、ビタミンCは効果を発揮します。
ちなみに、水溶性の誘導体を切る酵素は、「ホスファターゼ」や「グルコシターゼ」といったもので、油溶性の誘導体を切る酵素は、「エステラーゼ」といったものです。
ここからが本題です。
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naの凄さ
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naは、
- パルミチン酸という「油溶性」の誘導体
- リン酸という「水溶性」の誘導体
の2つの性質の誘導体がくっついています。
何故か?
お肌の表皮に「より浸透させる」ためです!
表皮の一番外側にある角質層は「油の性質」を持っており、角質層より下の顆粒層や有棘層は「水の性質」を持っています。
化粧品成分では、水だけの性質の場合は角質層に浸透しにくく、油だけの性質の場合は顆粒層や有棘層に浸透しにくいものです。
ですので、化粧品成分を浸透させるには、水と油の「両方の性質」を持たせることが大切です!
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naは「両方の性質」の誘導体をくっつけているので、非常にお肌に浸透しやすい美白成分なのです!
だから、「浸透型ビタミン」とも呼ばれます!
美白成分は、
- シミを作らない様にする
- シミを薄くする
といった働きがあると先ほどお伝えさせていただきました。
シミを作らない様にするには、表皮の最下層部にある「メラノサイト」(メラニンを作る工場)まで成分を浸透させないといけません。
シミを薄くするには、メラニンが存在する顆粒層や有棘層にもアプローチする必要があります。
つまり、成分を浸透させることが必須です。
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naは、しっかりとお肌に浸透することで、
- シミを作らない様にする
- シミを薄くする
という2つの働きをしてくれます!
これが、ナンバー1の理由です

紫外線が強くなってくるこれからの時期に是非ともパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naが配合された化粧品を使ってみて下さい!
もちろん「日焼け止め」もお忘れなく!