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BJオンラインサロン
はじめました!

敏感肌の人は知っておくべき「界面活性剤」の話。

季節の変わり目は『敏感肌』の方にとっては辛い時期ですよね?
 
今回お届けする内容は、お肌が強い方には関係ない話ですが、「敏感肌の方は」もしくは「そのような方」には「非常に大切な話」になりますので、是非とも最後までお読み下さい。
 
また、お客様や身近に敏感肌の方がいらっしゃったら教えてあげて下さい。
 
それでは!
 
僕が化粧品のセミナーをする際には必ず「界面活性剤」の説明をさせていただきます。
 
何故なら、界面活性剤は「化粧品を作る上」でも、「効果を出すため」にも絶対に必要な成分だからです。
 
ただ、界面活性剤について「誤解」をされている方も多く、セミナー後の質問コーナーでは、必ずと言っていい程、界面活性剤の「刺激」に関してのご質問をいただきます。
 
という訳で、まずは界面活性剤の刺激に関しておさらいをします。
 

界面活性剤の刺激について

界面活性剤は特徴にあわせて4パターンに分類されますが、その中で「少しだけ」刺激に気をつけた方が良いのは以下のタイプです。
 
①アニオン(陰イオン)界面活性剤
主に、洗浄の働きがあるため、「洗顔類」や「シャンプー」に使用される
 
②カチオン(陽イオン)界面活性剤
主に、静電気防止や柔軟の働きがあるため、「コンディショナー」や「リンス」に使用される
 
 
①と②以外にも、
・アンホ(両性イオン)界面活性剤
・ノニオン(非イオン)界面活性剤
というタイプがありますが、これらは刺激が無いと断言できます。
(この2つのタイプは主に乳液やクリームに使われます)
 
つまり、界面活性剤で刺激に気を付けるべきなのは、アニオンが配合されている洗顔類やシャンプーと、カチオンが配合されているコンディショナーやリンスだけです。
(あくまでも少しだけ気をつけて下さい)
 
さらに、アニオンとカチオンだと、カチオンの方が少しだけ刺激があります。
(でも過剰に気にする必要はありません)
 

今回お伝えしたいこと

界面活性剤の刺激を気にする方はいらっしゃいますが、気にすべきなのはアニオンとカチオンだけで、それらが配合されているのは洗顔類やシャンプー、コンディショナーやリンスだけです。
 
そしてこれらのアイテムは全て「洗い流す」ものですので、実際にはほとんど気にする必要はありません。
 
ここからが本題です。
 
アニオン(陰イオン)界面活性剤は、親水基が「マイナス」の電気を帯びています。
カチオン(陽イオン)界面活性剤は、親水基が「プラス」の電気を帯びています。
 
難しいことは覚えてなくても大丈夫で、洗顔やシャンプーは「マイナス」で、コンディショナーやリンスは「プラス」というイメージをして下さい。
 
そして、人間の皮膚は「マイナス」の電気を帯びています!
(ここが重要です!)
 
マイナスとマイナスは「磁石」の様に「反発」しますので、人間の皮膚のマイナスと洗顔やシャンプーのマイナスは反発することで、簡単に洗い流すことができます。
 
つまり、洗顔やシャンプーはお肌に残りにくいので刺激を気にする必要はありません!
 
反対に、マイナスとプラスは「磁石」の様に「引きつけ合い」ますので、人間の皮膚のマイナスとコンディショナーやリンスのプラスは引きつけ合いますので、なかなか洗い流すことが出来ません!
 
つまり、コンディショナーやリンスは、お肌に残りやすいので、注意が必要です!
 

気をつけるのはコンディショナーやリンスだけ

コンディショナーやリンスを洗い流しても、お肌がヌルヌルするのは、マイナスとプラスが引きつけ合って、コンディショナーやリンスが残ってしまっているからです。
 
カチオンは、界面活性剤の中では一番刺激に気をつけるべきタイプで、カチオンが配合されているコンディショナーやリンスがお肌に残ってしまうと、それが敏感肌の方にとって刺激になる可能性があります。
 
ですので、敏感肌の方はコンディショナーやリンスは「お肌のヌルヌルが無くなる」まで、しっかりと洗い流して下さい!
 
また、カチオンは衣類などの「柔軟剤」にも配合されますので、敏感肌の方は洗濯の際の「すすぎ」はしっかりと行いましょう!
 
敏感肌になってしまうメカニズムは複雑で、様々な要因がありますので、これだけで解決する訳ではありませんが、知っておくべき内容だと思いましたので、投稿いたしました。
 
是非とも、身近に敏感肌でお悩みの方がいらっしゃたらお伝えして下さい。