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はじめました!

化粧品の嘘を見やぶる方法!

「この化粧品の解説をして欲しい」というご要望を寄せられることが多いのですが、いつも困ったことがあります。
 
それは、解説のご要望が多い化粧品の中で、「嘘」をついて化粧品を販売している会社が複数社あるという事です。
(有名な会社でもあります)
 
僕はセミナーや取材などでは、「他社の化粧品を悪く言わない」と決めております!
(たまに言っているかも・・・汗)
 
でも、化粧品の解説依頼で他社の「嘘」を暴いてしまうと、その会社の印象が悪くなってしまいます。
 
という訳で、今回は化粧品会社の「嘘の見抜き方」をお伝えさせていただきますので、宜しければご自身で嘘を暴いてみて下さい。
※少し長文ですが、大切なことですので最後までお読み下さい。
 

最もよく使われる嘘とは?

【界面活性剤フリーと言ってるのに、界面活性剤が使われている!】です!
 
そもそも、界面活性剤は化粧品を製造する際や、化粧品の効果を出す際には「必要な成分」であることは、このサイトでは何度もお伝えしております。
 
僕はこの〇〇フリーという販売手法は好きではありませんが、ある程度はしょうがないと思っていますので、今回は界面活性剤フリーという販売手法に対して云々言うつもりはありません。
 
でも、界面活性剤フリーと言っているのに、界面活性剤が使われているのはちょっとどうかな?と思います(悲)
 
では、界面活性剤フリーと言っているのに、界面活性剤を使っている会社の嘘のつき方とは?
 
大きく2パターンあります!
 
①堂々と嘘をついている!
化粧品に記載されている「全成分表示」を確認すると、ごまかすどころか、思いっきり界面活性剤の成分名が記載されています。
 
逆に堂々としていて清々しいくらいです(笑)
 
このパターンの会社は、消費者や化粧品を仕入れる人が、界面活性剤の成分名が難しくて分かっていない、それどころか全成分表示を確認する人なんていないと思っているのでしょうか・・・。
 
【嘘の見抜き方】
界面活性剤の成分名を覚えることが最も良い方法かと思いますが、界面活性剤は何百種類もあり、また成分名が長くて難しいので、現実的ではないかもしれません。
 
そこで、界面活性剤の成分名のポイントをお伝えさせていただきます!
 
下記のキーワードが書かれている成分は界面活性剤になります!
※〇〇には何かしらの成分名が入ります。
 
・〇〇石けん
・〇〇酸Na
・〇〇酸K
・〇〇酸TEA
・ココイル〇〇
・ラウロイル〇〇
・〇〇クロリド
・〇〇ブロミド
・〇〇アンモニウム
・〇〇ベタイン
・〇〇アンホ
・〇〇オキシド
・〇〇酸PEG数字
・〇〇ポリグリセリル
・〇〇ソルビタン
・〇〇DEA(MEA)
・ポリソルベート〇〇
 
これらのキーワードだけを覚えるのも大変かと思いますので、覚える必要はありません!
 
界面活性剤フリーをうたっている化粧品の全成分表示と、上記のキーワードを見比べてみるだけで十分です。
 
次に、2つめのパターンを紹介します。
 
②界面活性剤だとバレない様にしている!
これは「洗顔類」で界面活性剤フリーをうたう際に、よく使われる方法です。
 
上記の、
・〇〇石けん
・〇〇酸Na
・〇〇酸K
・〇〇酸TEA
は、洗顔類によく使われるアニオン(陰イオン)というタイプの界面活性剤です。
 
このアニオン界面活性剤は「洗浄」が得意の界面活性剤ですので、洗顔類には「ほぼ」100%使われます。
※洗顔だけではなく、ボディソープ、ハンドソープ、シャンプーなどにも使います。
 
でも、成分名を勉強した人からすると、
・〇〇石けん
・〇〇酸Na
・〇〇酸K
・〇〇酸TEA
というキーワードを見ると、すぐに界面活性剤だと気付きます。
 
ちなみに、アニオン界面活性剤は、
「高級脂肪酸」という油と、「アルカリ剤」を混ぜると作れます。
 
これをうまく活用して、成分名を
「高級脂肪酸」と「アルカリ剤」に分けて書いて、界面活性剤じゃないように見せかけるのです!
 
【嘘の見抜き方】
少し難しい話になりますが、具体的に高級脂肪酸とアルカリ剤の成分を挙げていきます。
 
◆高級脂肪酸
・ラウリン酸
・ミリスチン酸
・パルミチン酸
・ステアリン酸
など
 
◆アルカリ剤
・水酸化Na
・水酸化K
・TEA
 
界面活性剤フリーと言っている化粧品の全成分表示を見て、高級脂肪酸の成分名とアルカリ剤の「両方が書かれている場合」は、それは界面活性剤を使っているということになります。
 
是非とも、全成分表と見比べてみて下さい!
 
ただ、界面活性剤フリーをうたっていない化粧品であれば、高級脂肪酸とアルカリ剤を分けて書いてあっても全く問題ない、むしろ普通の行為であるとご認識ください。
 
今回は、少し専門的な話で長文になってしまいましたが、お客様に「正しい化粧品」をお届けする上で、必要なことかと思います。