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BJオンラインサロン
はじめました!

化粧品でこういう話も大切です!

現在、世の中ではSDGsやCO2削減、脱炭素、温暖化対策などの環境問題への取り組みが様々なところで叫ばれています。
 
これは化粧品業界ふくめた産業界全体で取り組みべき問題で、当然ながら僕も取り組んでいくべきと考えております。
 
化粧品業界で環境問題への身近な取り組みとしては「容器」に何を使うか?だと思います。
 
という訳で、化粧品容器に関しての環境問題の「現状」をお伝えしたいと思います!
 
あまり面白くない内容かもしれませんが、とても大切なことなので、是非とも最後まで読んで下さい。
 
そして、若干ですが「暴露話」かもしれません。
 
化粧品に使用する容器は、大きく「プラスチック」(PET)「ガラス」があります。
 
プラスチック容器の環境問題対策では、
①生分解生プラスチック
②再生プラスチック
③グリーンナノプラスチック
が代表的なものです。
 
それぞれ「どんなもの」で、「現状の問題点」を挙げていきます。

日本での環境対策と問題点

①生分解性プラスチック
使用後に土に埋めることによって、微生物の働きで水と二酸化炭素に完全に「分解される」ので、地球に優しいと言われています。
 
ただ、日本において生分解性プラスチック含めたプラスチック製品は、土に埋めることはせずに、燃やされます。
 
つまり、生分解性プラスチックは今のところ、結局は燃やされて二酸化炭素が排出されてしまいますので、環境問題にあまり意味がないと言えます。
 
 
②再生プラスチック(再生ペットボトル)
使用したペットボトルなどを収集して、それを溶かして新たにペットボトルを作り直すため、地球に優しいと言われています。
 
ただ、日本においてはペットボトルを再生できるのは「飲料のペットボトル」だけなんです。
 
飲料のペットボトルは、飲んだ後それを収集して、新たにペットボトルを作ることが出来るので、ずっとリサイクルは可能です。
 
でも、現時点では化粧品などに使われるペットボトルは再生できないのです。
(化粧品には油性成分が使われており、油がついたベットボトルは今の技術では再生できません)
 
もっと言うと、化粧品のために再生ペットボトルを作ろうとすると、1度化粧品として使ってしまうと、それを再生することが出来なくなってしまい、飲料の再生リサイクルを邪魔してしまうことになります。
 
つまり、化粧品においての再生プラスチックは現時点では使わない方が良いとも言えます。
 
 
③グリーンナノプラスチック
プラスチックに「グリーンナノ」というものを混ぜることで、焼却時に二酸化炭素の排出を大幅に削減することが出来るので、地球に優しいと言われています。
 
ただ、現時点ではグリーンナノプラスチックは価格が高いので、商品価格も高くなってしまいます。
 
日本においては、グリーンナノプラスチックが最も環境問題への対策に近い気がしますので、これから注目していきましょう。
ここまでが、プラスチック容器における現状です。
 
環境問題ではプラスチックは非常に嫌われていますが、化粧品業界でも少しずつ対応していきます。
 
 
そして、化粧品のガラス容器についてお伝えします。
 
プラスチック(PET)に比べると、ガラスは「ほぼ」再生可能です。
 
使用後のガラス容器を収集して、それを溶かして、新たにガラス容器を作ることが出来ますので、非常に「エコ」と言われています。
 
ただ、ここで忘れてはいけないのが、収集したガラスを溶かす際には、当然ながら超高温の「炉」に入れる必要があります。
 
その際には、ずっと炉を燃やしていますので、大量の「二酸化炭素」が排出され、地球温暖化に繋がってしまいます!
 
ガラスだからエコと考えるのではなく、ガラスを再生する際には、二酸化炭素も排出されているという事実も知っておくことが大切です。
 
ここまで聞くと、「じゃあプラスチック容器とガラス容器のどっちを選べばいいの?」となりますよね。
 
結論を言いますと、現時点では「どちらでもよい」という答えになってしまいます。
 
どちらを選んでも完全に「エコ」とは残念ながら言えません。
 
ただ、プラスチックもガラスも両方とも、少しずつではありますが、環境問題への取り組みは進んでいるのは間違いありません。
 
今回の投稿で皆様にお伝えしたかったことは、皆様が環境問題を「意識する」ことで、化粧品業界の環境問題への取り組み「スピードが上がっていく」ということです!
 
まずは、意識しましょう!
 
いきなり、全ての問題を解決できることはありませんが、皆様と一緒に「一歩ずつ」前に進んでいけたらと思い、今回の投稿をさせていただきました。
 
まずは、はじめの一歩からですね。