基底層のうち約95%が基底細胞(表皮細胞を産み出す細胞)で、残りの5%がメラノサイトと言われております。
このメラノサイトは基底細胞の中に点在し、少し真皮側にはみだすような形をしています。
メラノサイトの働き
紫外線などの刺激を受けるとメラノサイトは活性化して、アメーバのように形を変えて、枝を広げるように樹状突起という触手がたくさん出てきます。
そして・・・
メラノサイトの中で、チロシンというアミノ酸とチロシナーゼ酵素が反応すると、メラニン色素という黒い物質を作り出します。
そして、メラノサイトから表皮内の「正常な表皮細胞」にメラニン色素を注入します。
(これが日焼けです)
このメラニン色素はシミや日焼けの原因になりますので、悪者のイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません・・・。
しかし、メラニン色素は紫外線という有害物質から体を守る目的でつくられるものですので、人間には必要なものになります。
通常は、メラニン色素は肌のターンオーバーによって最終的には排泄されます。
(日焼けしても元のお肌の色に戻る様に)
問題なのは、ターンオーバー周期が停滞してしまうと、メラニン色素が排泄されずに、表皮内に残ってしまうことです。
その残ってしまったメラニン色素がシミです。
また、基底膜が弱くなりメラニン色素が真皮まで落ちてしまうと、余計にやっかいなシミになります。
シミを防ぐには?
シミを防ぐには、日焼け止めを塗るのはもちろんのこと、
適切な美白化粧品を使用する、さらに睡眠や運動などを心掛けることが大切です。
ちなみに、化粧品に配合される美白成分は、
・紫外線を浴びたことをメラノサイトに知らせない
・メラニン色素を作らせない
・メラニン色素を正常な角化細胞に運ばせない
・メラニン色素を排泄する(ターンオーバーを促進する)
という4つのタイプがあります。
メラノサイトは悪者のイメージがありますが、実はお肌を紫外線から守る為に頑張ってくれています。
ですので、ご自身の力で
シミを作らせない様にする!
シミを排泄する!
ための必要な美白成分を選んでシミにならない様にしましょう。
※適切な化粧品は、当サイト内の「化粧品成分辞典」で必要な成分が配合されているものを選びましょう!