『ブルーライト』をカットする「フィルム」や「メガネ」に限らずブルーライトをカットする「日焼け止め」なんかも売られていますよね。
このことからもお分かりのように、ブルーライトは「お肌に悪いもの」と思っている人は多いと思います。
では、「実際はどうなのか?」を解説したいと思います!
ブルーライトとは?
ブルーライトは波長が「380~500nm」の青色の光のことを言います。
ここで大切なことは「波長」です!
肌トラブル(特にシワ)の原因になる紫外線の「UV-A」の波長は320~380nmですので、ブルーライトはUV-Aの「すぐ隣」に位置する波長なのです。
このことから、ブルーライトはUV-Aに「非常に近いタイプの光」ということが分かります。
ブルーライトの研究結果
実際の研究では、ブルーライトを皮膚組織に照射すると、「酸化ストレス」が増大することが分かっています。
また、ブルーライトの照射によって「メラニン色素」が増加することも分かっています。
以上のことから、ブルーライトはお肌の老化を引き起こしてしまうと言われ、ブルーライトをカットするアイテムが売られているという事です。
ここまでの説明を聞くと、ブルーライトはお肌に悪いと思いますよね?
でも、ブルーライトは皮膚科領域では「治療」にも使われている光なのです。
ブルーライトのニキビへの効果
特にニキビ治療へのブルーライトは有名です。
ニキビはアクネ菌によっての炎症が原因です。
このアクネ菌は代謝の過程で「ポルフィリン」という物質を産生します。
ブルーライトをポルフィリンに照射すると、活性酸素が作られ、この活性酸素がアクネ菌を殺すことで、ニキビを防ぐことが出来るのです。
また、ブルーライトには皮脂の過剰分泌を抑えたり、毛穴を引き締める作用もあると言われています。
これが、皮膚科領域でブルーライトが使われている理由になります。
でっ?
結局ブルーライトはお肌に悪いのか、良いのかどっちなんだ?
結論
ここからは僕の「個人的な意見」として聞いて下さい。
お肌に悪いという研究に使われたブルーライトはものすごく「強い照射」をしています。
そして、皮膚科領域で使われているブルーライトも非常に「強い照射」です。
多くの方が日常的に浴びているブルーライトはスマホやパソコンから出ているブルーライトですが、これらは非常に「弱い照射」なんです!
つまり、研究や治療に使われるブルーライトは非常に強く、日常的に浴びるブルーライトは非常に弱いのです。
日常で浴びることのないような、非常に強いブルーライトの結果を持って、お肌に悪いとか良いとかいうのは少し違うと考えています。
(本来はお肌に害がない界面活性剤などを動物に大量に飲ませて、動物を弱らせて害があるという研究結果を出しているようなもんです)
なので、現時点ではブルーライトを過度に気にする必要は無いと言えます。
過剰な心配はしなくても大丈夫です!
でも、ブルーライトによって眠りは浅くなるのは本当なので、寝る前はなるべくスマホは控えましょう。