今回は「冬場&コロナ禍」のハンドクリームの選び方をお伝えさせていただきます。
手荒れに悩むエステティシャン、美容師などの方も知っておくべき内容です。
まず、コロナ禍に限らず「冬の時期」は手荒れに悩む方が増えますよね。
手荒れの原因
乾燥によって手の水分まで奪われてしまい、そのことで手のバリア機能が弱まってしまうからです。
ちなみに、なぜ水分が奪われるのか?
空気中の水分が少なくなると、空気側が水分を確保しようとして、手(もちろん顔なども)の水分を奪って空気中の水分濃度を高めようとするからです。
さらにコロナによって手洗いやアルコール消毒をする頻度が増えてしまい、余計に水分が奪われてしまいます。
なので、皆様の周りでも手荒れに悩む方はたくさんいらっしゃると思います。
ただ、ハンドクリームの適切な選び方を知らないと、なかなか手荒れが改善しないことになってしまいますので、是非とも最後まで読んで下さい。
ハンドクリームの作り方のおさらい
ハンドクリームは文字通り、クリームなので「油性成分」を多く配合して作ります。
そして油性成分とひと事でいっても大きく7つに分類されます。
(これは今回は覚えてなくても良いですが、あとでポイントだけお伝えします)
ハンドクリームの選び方
ハンドクリームは大きく「2パターン」に分類されます。
①保湿(ほしつ)系ハンドクリーム
水分をキープする(保湿する)タイプの油性成分をメインに配合したハンドクリームです。
【主に使われる油性成分】
・油脂(オリーブ果実油、マカデミアナッツ油、アーモンド油など植物などの実や種からとった油)
・エステル油(エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、トリエチルヘキサノインなど)
【メリット】
手に馴染みやすいので、塗ったすぐに仕事や家事ができる。
【デメリット】
水で流れやすいので、手洗いを頻繁にする人はその都度塗り直しが必要。
②保護(ほご)系ハンドクリーム
「油の膜」を作るタイプの油性成分をメインに配合したハンドクリームです。
【主に使われる油性成分】
・炭化水素(ワセリン、ミネラルオイル、スクワランなど)
・シリコン(ジメチコン、シクロメチコン、シクロペンタシロキサンなど)
【メリット】
水とは馴染まないので、手洗いやアルコール消毒などに強く、塗り直しがあまりいらない。
【デメリット】
油の膜をはるので、指紋などが残りやすい。
※上記の成分が全成分表示で、「水の次」に書かれているものを選んで下さい。
保湿系、保護系のどちらでもメリットとデメリットがありますが、仕事がら手洗いやアルコール消毒をあまりしなくていい人は保湿系を選び、手洗いやアルコール消毒を頻繁にしないといけない人は保護系を選ぶのが良いと思います。
ちなみに、手荒れが酷くてアルコールが「しみる」という方は保護系がお勧めです。
ハンドクリームを手放せない今の時期に参考にしていただけると嬉しいです。