これから薄着になる季節なので、「ダイエットを始めよう」と思ってるお客様も多いのではないでしょうか?
という訳で、今回はダイエットをする際は、「糖質」と「脂質」のどっちを減らした方が効率的なのかをお伝え致します!
脂質が太りにくい理由
まず、糖質と脂質は両方とも「中性脂肪」の原因になります。
糖質をたくさん食べて「余った糖質」は最終的に中性脂肪に形を変えて、体に蓄積されます。
もちろん脂質もたくさん食べて余ってしまうと、これも中性脂肪になります。
そして、糖質も脂質も体を動かしたり、頭を使ったりする際の「エネルギー源」になります。
つまり、中性脂肪になるという事と、エネルギー源になるという事に関しては糖質も脂質も同じ働きがあります。
ただ、脂質には「もう1つ」大切な働きがあり、それは体やお肌をつくる「材料になる」という事です!
具体的には、体を構成している細胞の「細胞膜」や、エストロゲンなどの「ホルモン」の材料になります。
細胞は常に新陳代謝という「入れ替わり」を行なっており、ホルモンも常に分泌されていますので、その材料になる脂質は「常に必要」とされているから、余りにくいと言えます。
以上のことから、脂質は「余りにくい」ため、糖質に比べると「中性脂肪になりにくい」です!
反対に糖質は、エネルギー源にしかならないため、体を動かすことや頭を使うことをサボってしまうと、すぐに余ってしまい、それが中性脂肪になってしまいます。
という訳で、糖質vs脂質では、「糖質の方が太りやすい」です!
ここまでは、よく聞く話だと思いますが、次は「別の角度」から糖質と脂質を比較してみます。
脂質はお腹が空きにくい
食べたものは、体内で分解されてから吸収されますが、そのメカニズムは糖質と脂質では全く異なります。
◆糖質の吸収経路
糖質を食べると、口から「アミラーゼ」という酵素が分泌され、糖質が少し分解されます。
次に、膵臓から分泌される膵液にも含まれるアミラーゼによって、もう少し細かくなります。
そして、小腸から分泌される「マルターゼ」という酵素によって、糖質の最小単位である「ブドウ糖」にまで分解されて、小腸から吸収されて、肝臓に運ばれるという流れです。
◆脂質の吸収経路
脂質を食べると、口や胃などを通り抜けて、小腸に届くまで全く分解されません。
小腸に届くと膵液に含まれる「リパーゼ」という酵素によって分解されて、小腸から吸収されます。
その後、リンパ管を経由して、さらに血管を通って、最終的に肝臓に運ばれるという流れです。
糖質と脂質の吸収経路を比較すると、
・糖質は口から分解が始まる
・糖質はすぐに肝臓に運ばれる
・脂質は小腸からしか分解が始まらない
・脂質はなかなか肝臓に運ばれない
という特徴があります。
まとめると、
糖質は、すぐに分解されて、すぐに肝臓に運ばれるので、すぐにお腹が空くのです!
反対に、
脂質は、なかなか分解されずに、なかなか肝臓に運ばれないので、腹持ちが良い(お腹が空かない)のです!
以上の理由から、
糖質は中性脂肪になりやすく、すぐにお腹が空いてしまう食べ物なので、ダイエットには向かないのに対して、脂質は中性脂肪になりにくく、なかなかお腹が空かないので、ダイエットに向いていると言えます!
これからダイエットを始めたいというお客様へ、糖質はなるべく減らして、脂質を摂るようにお勧めしてみて下さい!
脂質って何となく嫌われがちな栄養素かと思いますが、メカニズムをちゃんと知ることで、ダイエットの味方になってくれるのです!