今回はブースター化粧品(化粧水)についてお伝えさせていただきます。
ブースター化粧水は、後から塗る化粧水や美容液の「浸透」を高めたり、皮膚への「馴染を良くする」アイテムで、デパコスやプチプラなど様々なものが販売されていますよね?
では、このブースター化粧水はどの様なメカニズムで、化粧水などを浸透させることが出来るのかを解説致します。
浸透させるための成分
①エタノールで浸透させる
化粧品に配合するエタノールには、
・成分を溶かす溶媒
・揮発性によってのさっぱり感を出す
・菌の繁殖を防ぐ
といった働きがあるので、化粧品によく使われる成分の1つです。
実は、上記の働き以外に「他の成分の皮膚への浸透性を高める」といった働きがあるのです!
これが、ブースター化粧水にエタノールを配合する所以です。
(塗り薬なんかにも使われています)
②界面活性剤で浸透させる
界面活性剤には様々な働きがありますが、主に水と油を馴染ませる(乳化)という働きがあります。
化粧品は水と油を混ぜて作るものなので、界面活性剤は化粧品に必須の成分です。
ブースター化粧水でも、この水と油を馴染ませるという働きがポイントになってきます。
人間の皮膚は「皮脂」という油で覆われています。
また、毛穴も皮脂が溜まっている状態です。
(この皮脂は洗顔をしても、一定量はお肌に残っています)
皮膚に皮脂という油が存在しているので、そこに化粧水という水を塗っても、水と油は馴染まないため、化粧水は弾かれてしまいます。
そこでブースター化粧水に配合されている界面活性剤の働きによって、皮脂(油)と化粧水(水)を馴染ませることによって、浸透していくのです。
ブースター化粧水のメカニズムはお分かりいただけたかと思います。
次は「ブースター化粧水は必要なのか?」をお伝えします。
ブースターの代わりをしてくれる商品もある
結論は、お持ちの化粧水にエタノールか界面活性剤が高配合されていれば「必要ない」と言えます!
お持ちの化粧水のパッケージに書かれている「全成分表示」を見て、
・エタノールが3番目までに書かれている
・界面活性剤の成分名が最初の方に書かれている
ものであれば、ブースター効果が期待できます!
界面活性剤の成分名は難しいので、ポイントをお伝えします。
・~酸PEG数字~
・PEG数字水添ヒマシ油
・~ソルビタン
・ポリソルベート数字
・~ポリグリセリル
といったキーワードが出てきたら、それは界面活性剤です。
「ブースター化粧水を使うのが面倒くさい」
「ブースター化粧水にお金を使いたくない」
という方は、今回の記事を参考にしてみて下さい。