今回は「ナイアシンアミド」の美容効果をより深くお伝えさせていただきます。
ナイアシンアミドは、ここ最近非常に人気の成分なので、ご存知の方も多いと思いますが、研究が進む中で「新たな効果」も出てきましたので、皆様にも共有させていただきます。
今まで分かっていた効果
◆シワ改善
真皮のコラーゲンの産生を促進することで、お肌にハリを与えてくれる。
◆美白
紫外線によって作られたメラニン色素が、表皮細胞に運ばれるのを防ぐことで、日焼けやシミを予防してくれる。
◆バリア機能強化
角質層のセラミドの合成を促進することで、外部からの異物の侵入や皮膚内部の水分の蒸発を防いでくれる。
◆皮脂分泌抑制
ニキビや毛穴が目立つ原因の過剰な皮脂分泌を抑えてくれる。
※ナイアシンアミドは医薬部外品成分として、「シワ改善」と「美白」の両方の効果が認められています。
これらの効果は、ナイアシンアミドは「皮膚細胞のエネルギー産生」(細胞を元気にする)を高めることで、代謝を促進してくれるというメカニズムによるものです。
最近分かった効果
◆他の有効成分の効果を高める
ナイアシンアミドと「ビタミンC誘導体」を一緒に使うと、美白効果が高まることが分かりました。
ナイアシンアミドはメラニン色素が「運ばれる」のを防ぐのですが、ビタミンC誘導体はメラニン式が「作られる」のを防ぎます。
なので、一緒に使う事で相乗効果が見込めるです。
また、ナイアシンアミドは「ペプチド」や「レチノール」と一緒に使うと、シワ改善効果が高まります。
ペプチド(アセチルデカペプチド-3)やレチノールには、「ヒアルロン酸産生を促進する」という働きがありますので、ナイアシンアミドと一緒に使うと、真皮に存在するコラーゲンとヒアルロン酸の両方を作ってくれるので、これも相乗効果が見込めます。
◆脱毛(薄毛)を防ぐ?
これはあくまでも「細胞」を使った研究結果なので、人間にそのまま当てはまる訳ではありませんが、薄毛にお悩みの方には朗報になるかもしれません。
髪の毛は「毛周期」といって、成長期→退行期→休止期→成長期というサイクルを繰り返しています。
成長期が短く、退行期や休止期の状態が続くと薄毛になりやすいと言われております。
細胞実験では、ナイアシンアミドを髪の毛を作る「毛母細胞」に添加すると、
・成長期を伸ばして、退行期への移行を防ぐ事で、毛髪の寿命を伸ばす
ことが分かりました。
ナイアシンアミドが配合された化粧品を頭皮につけることはあまり無いかもしれませんが、今後はヘアケア製品にナイアシンアミドを配合する会社が増えるかもしれませんね!
以上が最近分かった効果になります。
ナイアシンアミドの人気の秘密がお分かりいただたでしょうか?