マスク期間中は「目元」が重要視されていましたが、マスク生活の出口がようやく見えてきた今の時期に、「今さら」ですが目元美容について大切なお話をさせていただきます!
マスク生活期間中は「アイメイク」の売上が非常に高くなりましたよね?
このアイメイクは、「涙」や「汗」で落ちにくいように処方設計されてるアイテムがとても多く、実際に「落ちにくい」タイプのアイメイクが売れています。
では、どのようにして「落ちにくい」アイメイクを作っているのでしょうか?
水と油は馴染まない
涙や汗は基本的に「水」で出来ています。
その水とアイメイクが馴染んでしまうと、アイメイクが落ちたり、滲んだりしてしまいますので、「落ちにくい」アイメイクを作る時には、水と馴染まないように「油」をたくさん配合します。
ただ、油にはいろいろな種類(分類)があって、油の種類によっては「少しだけ」水と馴染んでしまうものもありますので、落ちにくいアイメイクには「絶対」に水とは馴染まないタイプの油を配合するのです。
その絶対に水と馴染まないタイプの油の種類を「シリコーン」と言います!
シリコーンは水と馴染まないどころか、「水を弾く」という特性があります。
なので、落ちにくいアイメイクを作る時は、シリコーンをたくさん配合することで、涙や汗とは絶対に馴染まないから、メイクを崩れなくさせることが出来るのです!
まずは落ちにくいアイメイクには「シリコーン」が多く配合されていることを頭に入れておいて下さい。
「落ちにくい」ということは「落としにくい」
先程、水と油は馴染まない話をしましたが、反対に水と水は馴染む、そして油と油は馴染みます。
(当たり前の話ですみません)
化学では、「似たもの同士は馴染みやすい」という特徴があります。
なので、油が多く配合されているファンデーションは、油が大部分を占めているクレンジングオイルを使うと、油と油は馴染みやすいので、素早くファンデーションを落とすことが出来ます。
でも、シリコーンは油の中でも「特殊な構造」をしており、他の種類の油とは構造が違います。
(似たもの同士ではない)
という事は・・・
シリコーンは、油が多く配合されていて、一般的にクレンジング力が強いと言われているクレンジングオイルやクレンジングクリームでも「落としにくい」ということです。
つまり、落ちにくいアイメイクは、クレンジングで落としにくいです!
落ちにくいアイメイクを落とす方法
「似たもの同士は馴染みやすい」という特性を考えると、シリコーンと似た構造のものが配合されているクレンジングを使えば、落ちにくいアイメイクを簡単に落とすことが出来ます。
では、シリコーンと似た構造のものとは何か?
それは「シリコーン」です!
(また当たり前の話ですみません)
市場にある「ポイントメイクアップリムーバー」は、シリコーンをたくさん配合することで、アイメイクと馴染んで、素早く落とせるように作られています。
なので、落ちにくいアイメイクを使ってる人は、ポイントメイクアップリムーバーをちゃんと使いましょう!
逆に、落ちにくいアイメイクを使っているのに、クレンジングだけで落とそうと思っても、シリコーンと一般的な油は馴染みにくいので、なかなか落ちなくて、「ゴシゴシ」擦る必要が出てきます。
目元の皮膚はめっちゃ薄い
目元の皮膚は約0.5mmくらいと言われています。
(一般的な皮膚は2mmくらいです)
また、目元には「皮脂腺」が非常に少ないです。
皮脂は、お肌のバリア機能を整えてくれる働きと、お肌を「柔軟」にしてくれる働きがありますので、皮脂腺が少ない目元は、バリア機能が低く、お肌が硬くなりやすいです。
こんな「か弱い」目元の皮膚をクレンジングで「ゴシゴシ」してしまうと、どうなるでしょうか?
炎症による色素沈着や、物理的刺激によるシワ・たるみなどを引き起こしてしまいますよね!
目元美容がとても注目されているマスク生活中に最も大切なことは、ゴシゴシを防ぐために「ポイントメイクアップリムーバー」をちゃんと使おう!ということでした。
メイクやクレンジングは「毎日」行うものです。
毎日毎日の積み重ねは、半年後、一年後、10年後に結果となって現れます。
美容において「これだけやれば」キレイになれるという必殺技や魔法はなく、「正しい」スキンケアを「毎日」コツコツ行うことが最も大切です!