今回は、「無添加化粧品」という表現は「今後使えなくなるかも?」というお話をさせていただきます。
消費者庁が無添加に関するガイドラインを発表
皆様、今年の3月に消費者庁が、『食品添加物の不使用表示に関するガイドライン』を発表したのをご存知でしょうか?
これは「食品」のパッケージなどに「無添加」という「表示をしてはいけませんよ!」というルールです。
このルールができた理由として、
・無添加=安全という訳ではない
・添加物=危険という訳ではない
・無添加の定義があいまい
などが挙げられます。
現在、「無添加」や「〇〇不使用」といった表示のルールはなく、食品各社の判断に委ねられていました。
そのことで、「無添加は健康で安全」というイメージが独り歩きして、「添加物は不健康で危険」と疑われてしまうことを問題視して、消費者庁が規制をしていくことになりました。
僕を含めた多くの方も「無添加だったら安全でしょ」と思っていると思いますが、実際には無添加だから安全、添加物だから体に悪い、ということはなく、また無添加や〇〇不使用といった表現は、その食品を販売している会社が「独自の判断」で勝手に使っていたという訳です。
なので、消費者庁が「無添加という表示をしてはダメ」と決めたのです。
化粧品業界でも同様の動きがあるかも
ここから本題に入ります。
化粧品でも、
・無添加化粧品
・〇〇フリー(パラベンフリー、合成香料フリーなど)
・〇〇無添加
といった表現をしている会社がありますよね。
実はこれも、
・無添加=安全という訳ではない
・添加物=危険という訳ではない
・無添加の定義があいまい
という「食品と全く同じこと」が言えるのです。
なので、食品と同様に消費者庁から、無添加や〇〇フリーという表示への「規制が入る」ことが充分に考えられます。
そうなると、無添加化粧品で売っている会社や販売者は非常に厳しい状況になるかもしれません!
僕から言えることは、「今のうち」に化粧品に配合されている、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、着色剤などの「添加物」について「勉強しておきましょう!」ということです。
そうすれば、もし化粧品業界に無添加や〇〇フリーの表示への規制が入っても、消費者(お客様)に正しい情報をお伝えすることが可能になります。
化粧品に関する正しい情報を、このBJオンラインで勉強して、お客様にお伝えしていきましょう!