今回は、「季節の変わり目に起こる肌荒れ」の理由と対策をお伝えさせていただきます。
肌荒れに悩む方に、「季節の変わり目だからね~」で終わらせるのではなく、しっかりと対策しましょう!
季節の変わり目に「カスパーゼ」が減る
お肌の角質層には「天然保湿因子」が存在することで、皮膚の水分を保持してくれて、そのことで外部からのアレルゲンなどの異物の侵入を防ぐことが出来ます。
反対に、天然保湿因子が不足しまうと、お肌内部の水分が蒸発してしまい、そのことでバリア機能が弱くなり、アレルゲンが侵入してきてしまいます。
そうすると、そのアレルゲンを排除するための「免疫細胞」が過剰に反応することで、
・お肌が赤くなる
・お肌が痒くなる
などの肌荒れを引き起こしてしまいます。
※ちなみに、この免疫細胞が過剰に反応することを「炎症」と言います。
皆様、「カスパーゼ14」という皮膚に存在する酵素があることをご存知でしょうか?
カスパーゼ14は、「フィラグリン」というタンパク質を分解して、天然保湿因子を作り出すという働きがあります。
つまり、カスパーゼ14が働く事で、天然保湿因子が作られて、皮膚のバリア機能が強化され、アレルゲンの侵入を防ぐことができるのです。
実は・・・
カスパーゼ14は、「寒暖差」によって働きが低下してしまうのです。
だから、季節の変わり目になると、カスパーゼ14が働かなくなり、天然保湿因子が作られにくくなってしまい、バリア機能が弱くなります。
その事で、アレルゲンなどの異物が侵入して「炎症」が起こり、結果として肌荒れを引き起こしてしまいます。
季節の変わり目に肌荒れが起こる理由はそれだけではありません。
季節の変わり目に「インターロイキン」が増える
先程、免疫細胞が過剰に反応することを「炎症」と言いますとお伝えしました。
本来、免疫細胞は「インターロイキン6」という物質(サイトカイン)が体内で産生されると集まってきて、異物を排除してくれるのですが、インターロイキン6が「過剰」に作られてしまうと、免疫細胞も過剰に反応して、炎症を起こしてしまうのです。
つまり、インターロイキン6が体内で過剰に増えると炎症を起こしてしまい、そのことで、
・お肌が赤くなる
・お肌が痒くなる
という肌荒れを引き起こしてしまいます。
実は・・・
インターロイキン6は「寒暖差」によって体内で産生が増えるのです。
だから、季節の変わり目になるとインターロイキン6が増えて、そのことで炎症が起こり、結果として肌荒れを引き起こしてしまいます。
季節の変わり目に肌荒れを引き起こすのは、
・カスパーゼ14の働きが低下する
・インターロイキン6が増えてしまう
ことが理由です。
そして、肌荒れを引き起こすキーワードは「炎症」です。
季節の変わり目のスキンケア方法
季節の変わり目は「炎症」が起こりやすいとお分かりいただけたかと思います。
なので、季節の変わり目に非常に大切な化粧品成分は「抗炎症」成分です!
抗炎症成分が配合された化粧品をちゃんと使用することによって、季節の変わり目の肌荒れを防ぐことが出来ますので、是非ともお客様にお勧めして下さい。
ちなみに、お勧めの抗炎症成分は、
・グリチルリチン酸2K
・アラントイン
・カンゾウ根エキス
・イチョウ葉エキス
・ハトムギエキス
・プラセンタエキス
です。