このサイトでは何度もお伝えしていますが、お肌のために「洗浄力が高い洗顔料」を使う場合は、『洗顔時間を短くする』（すぐに洗い流す）ことが非常に大切です。
何故なら、洗浄力が高い洗顔料（石鹸や泡立ちがよい洗顔フォーム）は、お肌のｐH（ペーハー）をアルカリ性に傾けてしまうからです。
このアルカリ性に傾けてしまう時間をなるべく短くするために、洗顔時間は短くしましょう！
では、何故お肌のｐHはアルカリ性はダメなのか？
お肌のｐHのおさらい
ｐHは、０～14まであり7が中性で、0に近づくと「酸性」になり、14に近づくと「アルカリ性」になります。
そして、お肌は「弱酸性」が良いと言われており、この弱酸性は数値で言うと4.5～6あたりを指します。
では、なんで弱酸性が良いのか？
お肌は弱酸性になると、
・潤う
・引き締まる
という特徴があります。
反対に、アルカリ性になると、
・乾燥する
・たるむ
・炎症が起こる
という特徴があるのです。
この様に、お肌は弱酸性にする（アルカリ性にしない）ことがとても大切で、洗浄力が高い洗顔料はお肌のｐHをアルカリ性にしてしまうので、なるべく洗顔時間を短くする（アルカリになっている時間を短くする）ことをお勧めしています。
お肌は弱酸性が良い理由はそれだけではありません！
ターンオーバーが正常になる
皮膚の表皮は、下から
・基底層
・有棘層
・顆粒層
・角質層
とあり、基底層で新しい細胞が作られて、有棘層、顆粒層、角質層になり、角質層が最終的に剥がれ落ちて、再び基底層で新しい細胞が作られるという「ターンオーバー」を繰り返しています。
ターンオーバーの周期が正常（28日に近づく）だと、
・シミの元になるメラニン色素が排泄される
・毛穴やニキビの原因になる角栓が作られなくなる
・皮膚の細胞が新しいので、トラブルを起こしにくい
などのメリットがあります。
なので、肌トラブルを防ぐにはターンオーバー周期を正常にすることが大切です！
このターンオーバー周期を正常にするために、「知っておくべき物質」があります。
それは、
・カリクレイン
・コルネオデスモソーム
です！
まず、カリクレインは、角質層を「分解する酵素」のことで、このカリクレインが働くことで、角質層がちゃんと剥がれ落ちて、ターンオーバー周期を正常にしてくれます。
また、コルネオデスモソームは「接着タンパク」と呼ばれ、角質細胞と角質細胞を接着させるタンパク質で、コルネオデスモソームが分解されると、角質層がちゃんと剥がれ落ちて、ターンオーバーを正常にしてくれます。
つまり、ターンオーバーには、
・カリクレインが働く
・コルネオデスモソームが分解される
という２つの要素が必須なのです！
実は・・・
お肌が弱酸性だと、カリクレインが働いて、コルネオデスモソームが分解されるという特性があるのです！
まとめますと、お肌が弱酸性だと、
・潤う
・引き締まる
・ターンオーバー周期が正常になる
ということです。
反対に、お肌がアルカリ性だと、
・乾燥する
・たるむ
・炎症が起こる
・ターンオーバー周期が伸びる
という残念なことになってしまいます。
だからっ！
洗浄力が高い洗顔料を使う際は、洗顔時間をなるべく短く（10秒以内）して、お肌がアルカリ性になっている時間を減らして下さい！
