いつもこのコラムでは、化粧品や日用品、食品などに使われている界面活性剤は必要不可欠な成分で、安心して使って下さいとお伝えさせていただきております。
ただ、1つだけ気をつけていただきたい点があります!
それは陽イオン界面活性剤(カチオン)です。
陽イオン界面活性剤とは?
陽イオン界面活性剤には、
・柔軟
・帯電防止
・殺菌
などの働きがあり、ヘアコンディショナーや衣類の柔軟剤などによく使われるタイプの界面活性剤です。
水に溶けると親水基が陽イオン(+)になる特徴があることから、陽イオン界面活性剤と呼ばれ、プラスの静電気を発します。
このプラスに帯電するという部分が注意点になります!
人間の皮膚や髪の毛は「ケラチンタンパク」で構成されています。
このケラチンタンパクは酸性のアミノ酸の含有が多いので、皮膚や髪の毛はマイナスに帯電しています。
(菌などの表面もマイナスに帯電しています。)
通常はマイナスに帯電している部分に、プラスに帯電している陽イオン界面活性剤を使用すると、タンパク質の構造を変形させてしまうのです。
これが皮膚への刺激に繋がりますし、殺菌作用のメカニズムになります。
と・・・。
過剰に不安を煽ってしまいました。
申し訳ありません。
ここからが本題になります。
陽イオン界面活性剤の注意点
陽イオン界面活性剤はコンディショナーや柔軟剤には必要不可欠な成分ですし、それほど気にする必要はありません!
ただ、「敏感肌の方やアトピー肌の方だけ」は少し気を付けていただいた方が良いです!
陽イオン界面活性剤はタンパク質の構造を変形させてしまう場合がありますので、敏感肌やアトピー肌の人は、コンディショナーをしっかりと洗い流して欲しいですし、衣類に柔軟剤を使う場合にはしっかりとすすいで下さい!
特に肌着やタオルは直接皮膚に触れるものですので、気をつけて下さい。
でも・・・。
なんども言いますが、過剰に気をつける必要はありません!
ちゃんと洗い流せば問題ありません!
陽イオン界面活性剤は、人間にとって良い働きをするものですが、人によっては嫌われてしまうものなんです。
僕みたい・・・😭