アスコルビン酸とは
アスコルビン酸はビタミンCという別名があり、優れた抗酸化作用によってシミ・くすみのもととなるメラニン色素の産生を抑制する働きがあると考えられています。
美白有効成分として厚生労働省からも認可されているアスコルビン酸は、美白ケアに特化した化粧品やサプリメント、医薬品などにも幅広く用いられています。
アスコルビン酸に期待できる効果とは
分子量が176.12の水溶性有機化合物となるアスコルビン酸配合の化粧品には、主に次のような効果が期待できると言われています。
- シミやそばかす、くすみの原因となるメラニン色素の発生を抑える
- コラーゲンやヒアルロン酸などが産生される、線維芽細胞の機能を活性化する
- 黒化したメラニン色素を淡色化し、肌色のムラやくすみを均一に整える
- コラーゲンの産生を活性化し、お肌のハリとツヤを与える
- 紫外線ダメージによる酸化からお肌を守り、透明感のあるお肌を維持する
アスコルビン酸は本来、皮膚への浸透が難しい成分として知られていましたが、1960年頃から研究が活性化し、皮膚の表面に密着し内部にまで浸透する機能性を高めた化粧品・サプリメントが多く開発されるようになっています。
アスコルビン酸化粧品の選び方について
アスコルビン酸配合の化粧品が数多くのブランドから展開され続けていますが、
- 3~5%の濃度の化粧品を選ぶとお肌への刺激が少なくなる
- シミや大人ニキビなどによる色素沈着のケアにはアスコルビルグルコシド配合の化粧品を選ぶ
- くすみやコラーゲン不足によるシワやたるみが気になる場合はリン酸アスコルビルMg
というアスコルビン酸の種類とお肌悩みを照らし合わせて選ぶことが、効果を実感しやすいポイントになるとされています。
またアスコルビン酸の化粧品を選ぶ際には、コラーゲンやセラミドなど、お肌の乾燥ケアに役立つ成分がプラスされた商品にも注目しておくと、さまざまなお肌悩みに対応できると言えるでしょう。
アスコルビン酸の副作用について
アスコルビン酸には、
- 10年以上もの使用実績データが提示されている
- 10%以下の濃度であれば皮膚への刺激性は少ない
- 有効性と安全性の基準を満たしていることが日本薬局方に認可、収載されている
などのデータがあるため、重要な副作用が起こる心配はないと言われています。
アスコルビン酸は、敏感な肌質などには刺激になることもあると言われているため、使用前のパッチテストが推奨されています。