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ヒノキチオール

【ヒノキチオールとは?】

名前から、日本のヒノキにも多く含まれているように思われますが、通常の日本のヒノキにはほとんど含まれていません。現在の天然ヒノキチオールは、ほとんどが青森ひばからの抽出となっています。ヒバは、天然樹木の精油の中ではヒノキチオールを最も多く含んでいますが、それでもその含有率は1~2%です。
「ヒノキチオール」は低濃度でも多くの雑菌類やカビ類、ダニなどの増殖を抑える力があり、むかしから、青森ひばの樹液を火傷や切傷の薬として利用していたとされています。

【ヒノキチオールの効果】

精神安定効果

ヒノキの香りは、森林浴のリラックス効果があります。緊張の緩和、リフレッシュ、ストレス緩和など心への作用のほか、血行を促進し、肉体疲労の回復、冷え性やむくみの改善など、健康への作用があります。

抗菌作用
「ヒノキチオール」は微生物やカビに対し、強力な殺菌・抗菌効果を有しています。その効果は絶大で、抗生物質のない時代には結核の治療に用いられていたほどです。
現在「ヒノキチオール」は、その副作用のなさや、安定性の高さから病院や農業などでも利用されることが多くなっています。

防ダニ効果

カーペットや布団等に多く潜んでいるダニは、気管支ぜんそくや、皮膚疾患の原因となっています。「ヒノキチオール」にはこのダニの繁殖を抑制する働きがあります。ヒノキの木屑の中ではダニが死滅することが実験により確かめられ、カーペットの下に置く防ダニシートにはヒノキ精油が使われているものもあります。蚊やゴキブリに対する忌避効果、殺虫活性も確認されています。
また、「ヒノキチオール」にはシロアリを防ぐ効果もあります。シロアリに対しても、忌避性あるいは摂食阻害による殺蟻性が認められています。そのため、家を建てるための木材として利用されることも多かったと言えます。

 

消臭、防臭効果

「ヒノキチオール」の抗菌性は、雑菌を繁殖させないことのほか、雑菌から出る悪臭を防ぐ効果があります。芳香剤として使えば、独特な木の香りが嫌な臭いを包み消し去り、後には心地良いヒノキの香りが残こることで、アロマのような効果もあります。
ヒノキチオールは消臭剤として使われていることも多いですが、最近では空気清浄機にも使われています。

 

【ヒノキが建築材として使われている理由】

ヒノキが建築材として使われているのには、抗菌作用による防腐効果や、防虫効果だけではありません。もう1つ注目されている大きな理由が、その強度特性です。

ヒノキは仏閣や神社を建てるための木材として古くから用いられて来ました。ヒノキは伐採してから200年間は強くなり、その後1000年かけて徐々に弱くなると言われています。

現存する世界最古の五重塔として知られる法隆寺の塔は607年に建造されたもので、建築材としてヒノキが使われています。長期間強度を保ち続けるヒノキの特性が、このような歴史的建造物を支えているとも言えます。