加水分解ケラチンとは
加水分解ケラチンとは、羊毛由来のケラチンたんぱく質を加水分解して採取されたケラチンペプチドです。
18種類のアミノ酸で成り立っていて、毛髪のアミノ酸構成ととても似ているといわれています。
そのため、毛髪への高い浸透力が期待されていますが、よりしっかりと分解したものの方が浸透力が高くなっています。
加水分解ケラチンに期待できる効果について
加水分解ケラチンは、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア商品に多く配合されています。
期待できる効果は、毛髪の、
- 保湿効果
- 修復効果
- 保護効果
- 速乾作用
となっています。
毛髪の約80%はケラチンたんぱく質という成分で成り立っているため、加水分解ケラチンを補うことで毛髪をしっとりさせたり、ダメージの改善、パサつきの改善などに期待ができます。
1987年の実験では、毛髪への浸透力も確認されていて、毛髪の水分量が上がることが実証されています。
また、毛髪の乾燥によるうねりやくせ毛の改善にも役立つといわれていて、本来毛髪が持っているツヤや手触りを取り戻す効果が期待できます。
さらに、ケラチンは毛髪だけでなく爪や皮膚の表面も構成しているので、ハンドクリームで補うことで、手荒れや爪割れを防いでしっとりとした手に導いてくれるといわれています。
加水分解ケラチンの副作用について
加水分解ケラチンは、羊毛由来のたんぱく質を十分に加水分解して高分子が取り除かれた成分です。
そのため、一般的な化粧品に使用されている量であれば安全性の問題はなく副作用もないといわれています。
ただ、羊毛アレルギーがある人は肌荒れなどのアレルギー反応が出る場合があるので、念のためパッチテストをして、異常が出ないことを確認してから使用することがおすすめされています。
最後に
加水分解ケラチンは、シャンプーやトリートメントに多く配合されています。
ケラチントリートメントをする場合には、すぐに流すのではなく、毛髪につけた後数分おいてから流すことで高い効果が期待できます。
また、加水分解ケラチンが配合されれているハンドクリームを使用すると爪や手の皮膚を保護することができます。
毛髪についてはとくに馴染みが良いといわれていますが、さらに毛髪に吸着しやすいように作られたものにヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチンがあります。
ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチンは、加水分解ケラチンがイオン化されたもので、毛髪の静電気の予防効果にも期待ができます。