ヒアルロン酸Naとは
ヒアルロン酸Naとは、生体内にある酸性ムコ多糖の一つであるヒアルロン酸を化粧品に使用できるように水や肌になじみやすい形にした成分です。
ヒアルロン酸Naは、ヒアルロン酸のナトリウム塩で、少しの粘り気があるのが特徴です。
同じくヒアルロン酸を化粧品に使用できるようにしたものに、加水分解ヒアルロン酸、加水分解ヒアルロン酸Naがありますが、分子の大きい順からヒアルロン酸Na 加水分解ヒアルロン酸 加水分解ヒアルロン酸Naとなっています。
そのため、ヒアルロン酸Naは、高分子ヒアルロン酸ともよばれています。
ヒアルロン酸Naに期待できる効果について
ヒアルロン酸Naは、保水性が高く肌なじみが良いため、肌の保湿をする効果に期待ができます。
ヒアルロン酸Naのもととなるヒアルロン酸は、もともと体の皮膚に多く存在している成分で、コラーゲンやエラスチンの間にも存在し、たくさんの水分を保持することで、肌の弾力性や柔軟性を高める役割をしています。
でも、加齢や紫外線などの刺激や乾燥により急激に減少すると、シワやたるみなどの老化現象が現れやすくなったり、ハリが失われていきます。
そのため、ヒアルロン酸Naを化粧品で補うことで、乾燥を防ぎ、潤いに満ちたハリのある肌に導くことができます。
ただ、ヒアルロン酸Naは、化粧品に配合されているヒアルロン酸の中でも高分子であるため、肌の内部には入りにくくなっています。
そのため、肌表面にとどまり、水分をたっぷり保持し、肌の表面に膜を作ることで肌を保護するといわれています。
肌表面のバリア機能を高める効果も期待できるので、バリア機能か低くなって乾燥している乾燥性敏感肌の方におすすめの成分です。
ヒアルロン酸Naの副作用について
ヒアルロン酸Naは、人の体にも存在するたんぱく質や多糖類からできているので、安全性か高く、アレルギーや副作用の心配は低いとされています。
最後に
ヒアルロン酸は体内にも存在していて、細胞と細胞の間や繊維と繊維の間にあるゲル状の高分子の物質で、肌の潤いを保つ働きをしています。
ヒアルロン酸を化粧品に使いやすくした成分に、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、加水分解ヒアルロン酸Naがありますが、ヒアルロン酸Naがいちばん高分子であるため、一緒に加水分解ヒアルロン酸や、加水分解ヒアルロン酸Naといった低分子のヒアルロン酸が配合されている化粧品を使うことで、肌の全体を潤す効果に期待できます。