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リン酸アスコルビルMg

リン酸アスコルビルMgとは

リン酸アスコルビルMgとは、アスコルビン酸といったビタミンCにリン酸を加えたマグネシウム塩です。

ビタミンCになる前の成分で、水溶性ビタミンC誘導体の1つです。

ビタミンCは、熱や酸化に弱く不安定な成分のため、リン酸をエステル化して結合させることで、化粧品にも使用しやすいように、分解されにくく安定した成分にしました。

また、リン酸アスコルビルMgは、ビタミンCそのものよりも浸透力が高くなっています。

1980年には厚生労働省により医薬部外品の美白有効成分として認められています。

リン酸アスコルビルMgに期待できる効果について

リン酸アスコルビルMgは、化粧品をとおして肌に塗ることで、酵素と結びついてビタミンCへ変わることで効果が発揮されます。

リン酸アスコルビルMgに期待できる効果は、

となっています。

シミは、紫外線によってメラノサイトが刺激されることで、メラノサイト内のチロシンに、活性酸素であるチロシナーゼが反応することで、黒色のメラニンが作られ、細胞にとどまることで作られます。

リン酸アスコルビルMgは、チロシナーゼの働きを抑制することで、シミを作らせない成分といわれています。

抗炎症効果では、ニキビの炎症を抑えたり、ニキビ跡を薄くしたり、肌荒れを予防する効果にも期待できます。

毛穴についても、黒ずみを改善して引きしめることで目立たなくする効果が期待されています。

また、リン酸アスコルビルMgは、コラーゲンを作りだすときに欠かせなビタミンCの働きを発揮することから、コラーゲンの生成を助けてハリや弾力のある肌に導くといわれています。

リン酸アスコルビルMgの副作用について

リン酸アスコルビルMgが配合されている化粧品においての副作用は、今のところ報告されていません。

リン酸アスコルビルMgは、肌にやさしい成分なので敏感肌化粧品にも使用されています。

最後に

リン酸アスコルビルMgは、安定型ビタミンC誘導体ですが、長期の保存ではだんだんと濁ってきたり香りが変わっていくこともあるため、アミノ酸などを加えて長期の安定性を高めている化粧品もあります。

でも、リン酸アスコルビルMgが配合されている化粧品を使用する場合には、なるべく早めに使用することがおすすめされています。