IPL

IPLとは

IPLは光治療の一種です。Intense Pulsed Light（インテンス・パルス・ライト）と呼ばれる特殊な光線を照射することで、肌トラブルの治療をします。Intense Pulsed Lightは、フィルターを用いて皮膚に有害な波長を除去した光で、主に500～1200nmの波長が治療として用いられます。

IPL治療のメカニズム

IPL治療は、直接標的を破壊するレーザー治療と異なり、標的周囲の組織に熱作用を及ぼして損傷を与えることで効果を発揮します。熱源になる標的としては、主に「メラニン」「ヘモグロビン」「水」の3種類で、これらを破壊したり、皮膚の再生を促進させることで「もとのキレイな肌」を取り戻す効果が期待できます。
加えて、IPLは皮膚の真皮層にある「コラーゲン」を活性化することで、肌のハリを改善する効果もあります。表面だけでなく肌の内側からの作用もあるため、高い美肌効果が期待できます。

IPLが効果的な肌トラブルは？

シミ・クスミ・そばかす
IPLがメラニン色素を豊富に含有する皮膚細胞を損傷させ、皮膚のターンオーバーを促進することで、シミ・クスミ・そばかすの改善効果が期待できます。主に短波長の光が使用されることが多い特徴があります。

シワ・毛穴の広がり
真皮層のヒト皮膚線維芽細胞が照射されることで、「CollagenⅢ」「TGF-β1」という遺伝子の発言が活性化されます。これによって、コラーゲンの生成が促進され、広がった毛穴をギュッと引き締める効果や、肌の弾力を取り戻す効果が期待できます。

ニキビ跡
ニキビ跡は、炎症後の肌が赤みをもった状態です。IPLはヘモグロビンや血管内皮細胞にも効果的なので、拡張してしまった毛細血管を熱破壊し、肌の赤みを改善する効果が報告されています。

IPLの光照射は痛いの？

痛みの感覚には個人差があります。温もりを感じる程度の人が多いですが、人によっては「輪ゴムで弾かれた程度」の痛みを感じる方もいます。肌の状態によっても痛みの程度は変わってくるので、心配な方は施術を受ける前に、担当医師に確認することをおすすめします。

IPLに副作用はあるの？

「黒浮き」と言って、施術から2日ほど、治療部分の肌の色素が濃くなることがあります。治療に肌が反応している証拠なので、心配はいりません。放置しておけば自然に剥がれるため、ご自身で剥がさないよう注意してください。無理に剥がしてしまうと、色素沈着が残る原因になります。施術後は、いつも以上に紫外線対策を心がけましょう。