線維芽細胞とは
線維芽細胞とは、肌の真皮層にあるコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンをつくり出している細胞です。
コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンは、日々、線維芽細胞によってつくり出され、新しい皮膚を生み出しています。
新しい皮膚が上へと押し上げられると、肌の一番上の表皮は古い角質(アカ)となってはがれ落ちます。
この肌のサイクルがターンオーバーです。
ところが、線維芽細胞のはたらきが鈍くなるとコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンが減少するのでターンオーバーも乱れます。
線維芽細胞のはたらきが長期的に衰えると、ハリや弾力がどんどん失われ、シワやたるみなど肌悩みの原因に。
つまり、線維芽細胞が活発にはたらいていれば、年齢を感じさせない若々しい肌を維持できるわけです。
線維芽細胞が衰える原因
線維芽細胞が衰える原因は1つではないため、それぞれの原因について解説します。
- 加齢とともに衰える
線維芽細胞のはたらきは加齢とともに衰えると言われています。
年代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
肌の周期 | 28日周期 | 40日周期 | 55日周期 | 75日周期 |
個人差もありますが、このように年齢を重ねるにつれターンオーバーの周期が長くなります。
- 紫外線によるダメージ
紫外線のUVAは波長が長く、線維芽細胞のある真皮層にまでダメージを与えます。
一般的に『光老化』と言われることもあり、曇りの日や室内にいても窓ガラスを通して肌にダメージを与えます。
- 活性酸素の増加
活性酸素はもともと体内に侵入したウィルスや細菌を撃退するためにはたらいています。
しかし、激しい運動、偏った食事、睡眠不足、紫外線、タバコやお酒などが原因で、体内の活性酸素が増加。
すると、健康な細胞までも酸化させてダメージを与えるので、線維芽細胞のはたらきを鈍らせてしまいます。
線維芽細胞を活性化させる方法
- 生活習慣の乱れを改善する
睡眠不足、栄養不足、運動不足は線維芽細胞の衰えを加速させているので、できるところから見直していきましょう。
- 線維芽細胞を活性化させる化粧品を使う
ビタミンC誘導体、ナイアシン、レチノール、幹細胞などが配合される化粧品は線維芽細胞の活性化に期待できます。
これらの成分が配合された浸透力の高い化粧品がおすすめです。
- 美容クリニックで再生医療を受ける
どんなに生活習慣を正しても見た目の老化を止めることはできません。
しかし、医療再生は自身の線維芽細胞を採取し、培養して活発になった線維芽細胞を注入するため、再びハリや弾力のある肌を手にすることが可能です。