ウコンとは
ウコンは熱帯アジア一帯に生息するショウガ科の多年草植物。
生薬・スパイス・天然色素として古くから重宝されていました。
主に根茎の部分を利用し、ここにウコンの代表成分である『クルクミン』『サクロン』などが豊富に含まれています。
また、ウコンは通称『秋ウコン』と『春ウコン』と『紫ウコン』があり、それぞれクルクミンの含有量や特徴が異なります。
この中で健康に役立ち、食用として用いられるのは秋ウコンです。
ウコンの効果について
ウコンに含まれる代表的な成分はクルクミンです。
クルクミンは高い抗酸化作用のあるポリフェノールの一種なので、さまざまな効果に期待できます。
- 胃の保護
- 肝機能の回復
- ガン細胞を抑える
- 動脈硬化の予防
- コレステロールや血糖値の改善
- アンチエイジング
ウコンに含まれるクルクミンや春ウコンに含まれる精油には、唾液や胃液の分泌を促進させる作用があります。
また、アルコールの分解を促進させる働きもあると言われ、生薬や機能性食品に配合されています。
そのほか、コレステロール値や血糖値を改善して動脈硬化を予防する効果に期待できます。
さらにクルクミンはポリフェノールの一種なので、老化やガン細胞を増やす活性酸素を抑制。
アンチエイジングやガンの予防効果にも期待できるといわれています。
ウコンの副作用について
料理のスパイス程度の摂取量であれば副作用の心配はありません。
しかし、健康のためにウコンを積極的に摂取する場合には十分注意が必要です。
たとえば、ウコンの粉末を毎日摂取したり、ウコン配合のドリンクを常飲するなど。
日本肝臓学会の調査によると、薬物性肝障害の25%がウコンによるものと判明しています。
毎日スプーン1杯のウコンの粉末を摂取した女性が3か月後に死亡した例もあります。
ウコンを健康や美容目的で摂取する場合は、摂取量には十分気を付けてください。
ウコンの摂取方法
ウコンはパウダー・サプリメント・ドリンクなどで摂取することができます。
世界保健機関(WHO)が推奨する摂取量は、体重1㎏あたり0~3㎎です。
ウコンに含まれるクルクミンは脂溶性のため、水には溶けにくくそのまま摂取してもほとんど吸収されません。
なので、料理のスパイスとして使ったり、食事中や食後など胃の中に食べ物が入っている状態で摂取するのがベストタイミングです。
また、1度にまとめてとってもすべて吸収されないので、1日に何度か分けて摂取するのが効果的です。