L-カルニチンとは
L-カルニチンはアミノ酸の一種で、人間の体内で産生される成分です。
体内の脂肪をエネルギーに変える過程で、なくてはならない大切な役割を担っています。
元来心臓病の治療薬に使われていましたが、食品としての使用が認められてから、現在は健康サポート食品としてのイメージが定着しました。
主に骨格筋や心筋に多く分布していますが、年齢と共に減少傾向となります。
L-カルニチンの効果について
脂質は体内のエネルギー源であり、炭水化物に次いで多く全体の20〜30%を占めています。
L-カルニチンは脂肪に含まれる脂肪酸を、ミトコンドリアで燃焼させエネルギーを産み出します。
これによって代謝のバランスが保たれ、健康的な活動を可能にします。
主な効果は以下のとおりで、今後の研究結果にも大いに期待が寄せられています。
- 代謝アップ
- 体脂肪の減少
- 体力向上
- 疲労回復
- 循環器機能の向上
- 動脈硬化の改善
引用:日本人の食事摂取基準(2020年版)エネルギー産生栄養素バランス
L-カルニチンの摂取量について
L-カルニチンは体内で産生されるため必須栄養素ではなく、1日あたりの摂取上限目安を1000mgと定めています。
食品では赤身肉に多く含まれますが、牛肉500gあたりのL-カルニチンの量は350mgほど。
毎日摂取することを考えると、カロリーオーバーも懸念され容易ではありません。
また、ヴィーガンの方は動物性食物を避けますので、日々のL-カルニチン摂取量は極端に少なく、特に気をつける必要があります。
年齢や食事の傾向を加味して、サプリを上手に取り入れ活用していきましょう。
L-カルニチンのサプリについて【おすすめの摂り方と副作用】
L-カルニチンをサプリで摂る場合は、毎日の継続が大切です。
短期的に取り入れて効果を求めるよりは、日々積極的に摂りたいサプリの一種となります。
また、サプリと共に適度な運動をプラスすることでより脂肪燃焼効果がアップし、健康的なダイエットを後押しします。
しかし1日3000mgを超える摂取は、下痢や嘔吐などの副作用を引き起こす可能性が指摘されているため十分注意してください。
L-カルニチンは不妊治療をサポートする?
L-カルニチンが不妊治療に良いのではないかという報告が多数あがっています。
まだ研究段階ではありますが、実際多くの婦人科でサプリを活用し役立てています。
L-カルニチンの働きによってミトコンドリアが活性化するため、卵子や精子の成熟を助け、受精卵の発育を促す効果が期待出来ます。
妊娠を望んでいるご夫婦は、医師に相談してみるといいかもしれません。