水素とは
水素とは、原子番号1の元素で、元素の中で最も小さく軽くて拡散性がある物質で、強い抗酸化作用をもっています。
そのため、体内に摂取すると、隅々まで浸透し、細胞やミトコンドリアの中まで入り込んで、抗酸化作用を発揮します。
また、悪玉活性酸素だけに選択的に作用する抗酸化力により、健康維持や美容、医療にも活用されています。
水素と活性酸素について
人が生きていくために必要なエネルギーは、細胞内のミトコンドリアが、食事で得た糖分と呼吸で得た酸素を反応させることで生み出しています。
このミトコンドリアがエネルギーを生成するときに、副産物としてできるのが「活性酸素」です。
活性酸素には、善玉活性酸素と呼ばれるスーパーオキシドと過酸化水素、悪玉活性酸素と呼ばれるペルオキシナイトライトとヒドロキシルラジカルがあります。
善玉活性酸素は、免疫機能や血管拡張作用をもっていて、体内になくてはならないものです。
一方、悪玉活性酸素は、非常に強い酸化力で細胞に損傷を与えて、病気や老化を促進させます。
水素は、強力な抗酸化力をもつ抗酸化物質ですが、身体になくてはならない善玉活性酸素とは結合せず、悪玉活性酸素のみと結合し、悪玉活性酸素と結合した後は水となって排泄されるため、非常に安全な抗酸化物質といえます。
水素の効果について
水素がもつ抗酸化作用により、以下のような効果が期待できます。
美肌・美白効果
紫外線を浴びると、皮膚に活性酸素が発生します。活性酸素は、メラニンの生成を促進したり、コラーゲンを酸化させて弾力を失わせたりするため、シミやしわ、たるみの原因になります。
水素で皮膚の活性酸素を除去すれば、肌の老化を予防し、美肌・美白効果がみられます。
ダイエット効果
水素がミトコンドリアの酸化を抑制して、活性化させるので、新陳代謝が上がり痩せやすくなると考えられます。
疲労回復
水素を摂取すると血管が拡張して、血流が良くなるので、疲労物質である乳酸がたまりにくくなり、疲労回復に役立ちます。
また、活性酸素によって細胞が傷ついたときも疲労を感じるので、水素を摂取してミトコンドリアが活性化すれば、新たにエネルギーを産生されて疲労回復が期待できます。
二日酔い
大量のアルコールを摂取すると、悪玉活性酸素を生み出し、この活性酸素が頭痛や倦怠感を引き起こします。
水素で活性酸素を除去することで、不快な症状を緩和することができます。
また、水素は飲みすぎで起こりやすい脂肪肝を防ぎ、肝細胞を保護する働きがあることもわかってきています。
病気の予防・治療
水素には抗酸化作用のほかにも、抗糖化作用や抗炎症作用があることがわかっています。
血管の酸化を防ぐことで、高血圧や動脈硬化の予防になります。
抗糖化作用によって、糖尿病の改善や糖尿病の合併症の予防が期待できます。
抗炎症作用によって、アレルギー反応でおこる炎症を抑えて、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を緩和させる効果があります。
また、細胞内の遺伝子が傷つくことでガンは発生します。活性酸素によって遺伝子が傷つくのを水素で予防することで、ガンの予防ができると考えられています。
水素の摂取方法について
水素の摂取方法には、水素水や水素発生剤（サプリメント）を飲む、水素ガスを吸入する、水素風呂や水素クリームなどで皮膚から吸収する、水素化生理食塩水の点滴などがあります。
水素の注意点について
水素は、悪玉活性酸素と結合すると、無害な水に変換されて排泄されます。
多量に摂りすぎて、悪玉活性酸素と結合できなかった場合は、拡散性が高いため呼気や体表を通過して、体外にそのまま抜けて出ていってしまいます。
そのため、水素は副作用のない、非常に安全で安心な物質といえます。
一方、拡散性が高く、体内から抜けやすいので、こまめに摂取したほうが効果的です。