グルタチオンとは
グルタチオンは、体内で生成されるアミノ酸のグルタミン酸、システイン、グリシンの3つが結合したペプチドです。
体内のすべての細胞で生成されますが、特に肝臓にグルタチオンが多く含まれていて、加齢とともに減少しやすいという特徴があります。
強力な抗酸化作用をもつので、活性酸素による害から身体を守り、病気や老化を予防するのに役立ちます。
レバーや真鱈、アボカド、アスパラガス、ほうれん草、酵母などに豊富に含まれています。
グルタチオンの効果について
グルタチオンには、活性酸素のダメージから細胞を守る抗酸化作用と肝臓で有害物質を解毒する作用をもつため、以下のような効果が期待できます。
生活習慣病の予防・改善
コレステロールや中性脂肪などの脂質が活性酸素によって酸化されると、過酸化脂質になります。
この過酸化脂質が動脈硬化や高血圧の原因になるため、グルタチオンの抗酸化作用によって生活習慣病の予防に役立ちます。
美肌・美白効果
活性酸素によって過酸化脂質が増えてしまい、過酸化脂質がタンパク質と結合するとしわやシミの原因になります。
グルタチオンの抗酸化作用によって、活性酸素を除去することで、シミの予防ができます。
また、グルタチオンはビタミンCの抗酸化力を再活性化させることもできるので、この働きによっても美白効果があると考えられます。
肝機能の改善
アルコールなどの有害物質を無毒化して、肝臓の解毒作用を助ける働きをもっているので、肝機能障害にも効果があります。
免疫力の向上
抗ウイルス作用や免疫システムのバランスを調整する働きがあり、アレルギー疾患の治療に使われることもあります。
グルタチオンの摂取について
グルタチオンは、医薬品やサプリメントで経口摂取、もしくは点滴で摂取することができます。
経口摂取、点滴ともに安全性は問題ありません。
グルタチオンのサプリメントについて
日本では、グルタチオンは医薬品扱いのため、日本で製造・販売されるグルタチオンのサプリメントはありません。
サプリメントとして摂取する場合は、海外製のものになるので、信頼できる品質のものを選ぶようにしてください。
グルタチオンの注意点について
グルタチオンの副作用についてのデータは十分ではありません。
ごくまれに、吐き気や胃痛、発疹などを引き起こすおそれがあります。
妊娠中や授乳中での使用の安全性のデータは不十分ですので、摂取は控えるようにしてください。