ハトムギとは
ハトムギとは、イネ科ジュズダマ属の穀物で、別名シコクムギ、トウムギとも呼ばれています。
果実は黒褐色をしていて、つぶすと白い実が出てきます。
また、ハトムギは、中の実だけでなく、外側の皮や内側にある薄皮や渋皮にも健康効果があるという研究結果があります。
ハトムギの歴史は古く、2~3世紀頃に記された医学書「神農本草経(じんのうほんぞうけい)」にも、「体調を良くして、不老長寿に効果がある」という説明があります。
ハトムギの摂取方法は?
ハトムギは、アジア地方では主食として食べられている地域もありますが、一般的には、お茶にしたり、成分のクヨイニンは漢方として親しまれています。
また、美容効果から多くの化粧品に配合されています。
ハトムギの期待できる美容効果は?
ハトムギに期待できる美容効果は、
- イボが取れる
- ニキビを改善する
- 肌荒れを治す
- 美白効果
となっています。
イボやニキビに効果的なのは、ハトムギに微量に含まれているコイキセノライドの効果といわれています。
また、ハトムギには抗炎症作用があることから肌荒れしにくい肌に導くといわれています。
実際に、細胞にハトムギを入れたものとハトムギを入れないものについて、UVBの紫外線を当てる実験をしたところ、ハトムギを入れた細胞の方が炎症が起きづらかったという結果が出ています。
ハトムギの期待できる健康効果は?
ハトムギの期待できる健康効果は、
- ガンを予防する
- 骨粗しょう症を予防する
- 消炎作用がある
- 鎮静作用がある
- 利尿効果がある
- 冷え症の改善
- 肩こりの改善
- 疲労回復
- 滋養強壮
となっています。
ガン予防については、ガン細胞にハトムギエキスを入れて数日観察したところ、ガン細胞の増殖を抑えたという実験結果があり、中国ではハトムギを溶かしたものが抗ガン剤として認可されていて多くの人が治療薬として使っています。
また、ハトムギに含まれているコイキソールという成分には、首や肩、腰などに痛みが出たり歪んだりする病気を治すのに使われている「クロルゾキサゾン」という成分と同じ効果があるといわれています。
そのため、ハトムギを摂取することで、硬くなった筋肉をほぐし、肩こりや腰の痛みを改善することが期待されています。
さらに、ハトムギの外側の皮には、血流を良くする効果が期待できるので冷え性を改善に導くといわれています。
ハトムギに副作用はある?
ハトムギは、お茶にして飲むことには副作用はないとされていますが、錠剤やサプリメントで摂取した場合には、胃部不快感、腹痛などの症状が出る場合があるので注意が必要です。