スルフォラファンとは
スルフォラファンとは、アブラナ科の植物に含まれている成分です。自然界にたくさん存在しているファイトケミカルの一種で、第7の栄養素として様々な効果が期待されています。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレー博士がスルフォラファンの働きを解明して、注目を浴びている成分です。
スルフォラファンの健康効果について
スルフォラファンは健康に対して高い効果があります。特に注目されている作用が、身体の中の酵素の生成を促す効果です。
酵素とは消化や吸収、代謝など生命を維持するために必要な反応を助ける成分です。そのため、酵素が増えると、吸収された栄養がスムーズにエネルギーになって細胞に供給されるようになります。すると、内臓の働きがアップするので、免疫力のアップにつながります。
例えば、体内の毒素を解毒している肝臓の機能がアップするのです。肝臓が毒素を分解するので、老廃物が身体に溜まりにくくなって病気のリスクが低減します。また、栄養を吸収する腸が活発化すると栄養の吸収効率も高まります。さらに、腸には免疫細胞の約6割が存在するので、免疫力のアップが期待できるのです。
また、スルフォラファンを摂取するとガンの発症リスクも下げられます。その理由は胃ガンの要因の1つに数えられるピロリ菌に効果があるからです。ピロリ菌はウレアーゼという成分で身を包むことで胃の中で生存できます。そうして生き残ったピロリ菌は胃の粘膜を傷つけ続けて、胃ガンや胃潰瘍などの要因となります。
しかし、スルフォラファンはピロリ菌を殺菌する効果があるので、摂取することでこれらの病気の予防ができるのです。
スルフォラファンの美容効果について
スルフォラファンはチロシナーゼというシミの原因となる酵素の働きを抑える働きがあるので、美白効果が期待できます。
シミやそばかすができる要因は、紫外線などによって活性化したメラノサイトがチロシナーゼの働きを活発化させることが原因です。チロシナーゼはチロシンという成分をメラニン色素に変える働きがあるので、美白のためにはチロシナーゼの働きを抑える必要があります。
スルフォラファンはチロシナーゼの働きを抑制する効果があるので、シミやそばかすの発生リスクを下げられるのです。
スルフォラファンの上手な摂取方法について
スルフォラファンを上手に摂取するには、生で食べるのがおすすめです。熱に弱い成分なので、加熱するとうまく摂取できません。
スルフォラファンはブロッコリーや大根、キャベツなどに豊富に含まれているので、サラダで食べるといいでしょう。