カシスとは
カシスとは、ユキノシタ科スグリ属に分類されている高さ1~2mの低木の1種で、日本では、黒房すぐりや黒すぐりといわれています。
発祥の地はポーランドで、ポーランドをはじめリトアニアなどの北欧が全世界で収穫されているカシスの約半分を占めていますが、日本でも青森を中心に作られています。
青森では、発芽が3~4月、花が咲くのが5月、収穫が7月下旬~8月となっています。
栄養価が高いといわれているのはカシスの果実で、色は赤黒く、大きさは直径1cmほどで中の果肉はうすい緑色をしています。
果実には特有の強い酸味やえぐみがありますが、食品としてデザートやリキュールに加工されて使われています。
カシスに含まれている栄養素は?
カシスに含まれている栄養素は、
- ポリフェノール(アントシアニン含む)
- βカロテン
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンC
- ビタミンE
- マグネシウム
- カルシウム
- 鉄分
- 亜鉛
などです。
カシスの期待できる美容効果は?
カシスには、抗酸化作用が高いといわれているカシスアントシアニンが含まれています。
カシスのアントシアニンは、ほかのベリー類とは種類が違うことで注目されていて、種類は少ないですが、含まれている量が多いことがわかっています。
そのため、老化のもとといわれている活性酸素の発生を効果的に抑制するので、お肌のくすみ、シワ、シミ、たるみ、目の下のクマなどあらゆるトラブルを防ぐことが期待されています。
また、体型の面でも内臓脂肪を予防することでメタボを防いだり、血流を良くすることで、脂肪が燃焼しやすい体質に導くといわれています。
このように、カシスは、美肌やスタイル維持に役立つことで美容効果の高い食品といわれています。
カシスの期待できる健康効果は?
カシスには、血行を良くするといわれているカシスポリフェノールが含まれています。
カシスポリフェノールは抹消の毛細血管の血流も良くするといわれているので、手足の冷えを改善したり、肩こりなどからくる疲労を軽減したりするといわれています。
とくに、長時間パソコンの作業をする人については、カシスを摂取することで目や腰の疲労を少なくするという研究結果が出ています。
また、顔の血流も良くすることからお肌のターンオーバーを助けたり、クマの解消に役立つといわれています。
さらに、カシスにはアントシアニンという眼精疲労に効果的といわれている成分が含まれています。
眼精疲労に効くといえばブルーベリーが有名ですが、カシスアントシアニンは、ブルーベリーにはない、目の焦点の調節ができなくなる「ピントフリーズ現象」も改善する働きが期待されています。
カシスのサプリメントは?
カシスはさまざまな美容効果、健康効果からサプリメントも数多く販売されています。
カシスのサプリメントは、アントシアニンの効果から、緑内障性視野障害の進行を抑制する可能性があることが発表されていて、現在でも研究が進められています。