朝鮮人参

朝鮮人参とは

ウコギ科の多年草で、別名「高麗人参」や「オタネニンジン」とも呼ばれます。

現在は各国で栽培されていますが、中国や韓国が原産の植物です。

朝鮮人参は非常に栽培が難しく、土壌の管理を含めると最低でも18年に1度しか同じ畑で栽培できません。

そのことから非常に高値で取引されており、数多くある和漢の中でもとりわけ希少価値の高い植物として扱われています。

中国では2千年前の書物からも確認できるほど歴史が古く、楊貴妃や思想家のルソーなど世界中の歴史的人物がこぞって活用していたようです。

かの有名な徳川家康も朝鮮人参を愛用し、自身の健康維持に役立てていたと言われています。

朝鮮人参の力強い根は「脳頭」「胴体」「足」「尾」とパーツ分けされ、このバランスが良いほど人の形に似てより価値が高まります。

朝鮮人参は滋養強壮効果が高く、健康的な活動をサポートします。

中医学では「漢方の王様」とも言われるほど優れた効果をもち、身体の内面からの活力アップが期待できる植物です。

【朝鮮人参の主な効果】

朝鮮人参に含まれる成分は非常に多く、豊富な種類のサポニン（ジンセノシド）から、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など150種類以上の栄養を含有しています。

中でも有効成分として注目の成分がジンセノシドです。

ジンセノシドは特に根の皮付近に多く存在しており、朝鮮人参が持つのパワーの源となっています。

また、加工法によってもジンセノシドの含有量が異なるため、より良質な朝鮮人参を摂取するためには加工法もチェックすると良いでしょう。

種類	加工法	特徴	有効成分量	保存力
水参（すいじん）	加工せず生のまま	・通常の人参同様に調理して食す・水分が多い・苦味が強い	△	×
白参（はくじん）	日光か熱風で乾燥	・皮付きと皮無しがある・皮付きの方が有効成分が多い	◯	△
紅参（こうじん）	皮をはがさず蒸気で蒸し、水分量14%以下で紅色になるまで自然乾燥	・加工過程で有効成分が増加・健康作用が最も高い・朝鮮人参の中でも高級品	◎	◎

朝鮮人参の副作用についてはまだ研究段階ですので、摂取の際は体調をよく観察してください。

しかし、健康維持に多大なるメリットがあることや、古くから世界中で活用されていることを考えると、十分有効なサプリだと言えます。

半年以内の短期間の経口摂取に関しては、安全性が確認されています。

副作用は神経過敏や不眠が主で、場合によっては血圧や血糖値に影響する可能性もありますので注意が必要です。

また、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることから、妊婦や月経中の女性は避けたほうが良いでしょう。

服用中のお薬がある方は、かかりつけのお医者様にあらかじめご相談ください。

朝鮮人参は、様々な健康食品やサプリに応用されており、多くの種類があります。

サプリを選ぶ際は、原料の詳細や加工方法などを確認することがポイントです。

より良質な成分が摂れる朝鮮人参は、「韓国産・6年根・紅参」の3つの条件が揃ったものになりますので、参考にしてみてください。