仕事柄、多くの人に「お勧めの化粧品成分は何ですか?」と聞かれます。
基本的には、肌質やお悩みなどによってお勧めする成分は変わってきますので、その場ですぐに回答することはあまり無いのですが、「どうしても」と言われた場合だけお勧めしている成分があります。
それは、「グリチルリチン酸2K」です!
グリチルリチン酸2Kとは?
グリチルリチン酸2Kの主な効果は「抗炎症」(炎症を防ぐ)になります。
化粧品成分には様々な「抗炎症成分」がありますが、その中でも効果や実績はNo.1の成分です!
ちなみに、グリチルリチン酸2Kは「甘い草」と書いてカンゾウという植物から採れる成分で、舐めると甘いという特徴があります。
※どうでもいい情報
炎症とは?
炎症を防ぐ働きのことを「抗炎症」作用と言いますので、まずは炎症のおさらいをします。
炎症と聞くと何となく悪い反応のことをイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、炎症とは本来は「体を守る反応」のことを言います。
外部からの刺激や、細菌やウイルス、花粉、ホコリなどの異物の侵入から体を守るために「免疫細胞」が働いている状態を炎症(良い炎症)というのですが、この炎症が長引いた状態によって、免疫細胞が正常な細胞などを攻撃してしまうことが「悪い炎症」です。
この悪い炎症反応は、
・赤み
・腫れ
・痛み(痒み)
・発熱
などを引き起こします。
この悪い炎症反応を、お肌に置き換えてみると、
・紫外線という刺激によって皮膚が赤くなる
・擦りすぎという刺激によって皮膚が赤くなる
・異物の侵入によって皮膚が痒くなる
・アクネ菌の繁殖によって皮膚が赤くなったり腫れる
という現象を引き起こしてしまいます。
また、炎症が起こると、その炎症を引き金にした「炎症後色素沈着」というシミにもなってしまいます。
つまり、抗炎症成分が配合された化粧品を使用することで、お肌の赤み、痒み、腫れ、ニキビ、シミを防ぐことが出来るのです。
グリチルリチン酸2Kがお勧めな理由
どんなお肌にも対応できて、どんなお悩みも改善してくれる化粧品成分は残念ながらありませんが、多くの人は「何かしら」の炎症が皮膚で起こっている可能性が高いので、抗炎症成分によって肌トラブルを防げる可能性も高いのです。
そして、抗炎症成分の中でグリチルリチン酸2Kは実績や効果が高いので非常にお勧めです。
全てのお悩みを解消できる訳ではありませんが、解消できる「可能性」が高いということで、僕は「どうしてもお勧めの成分を教えて欲しい」と言われた際は、グリチルリチン酸2Kをお勧めしています。