まだまだ紫外線が降り注ぐ今の時期は、美白化粧品を使っているのに「どうしても日焼けしてしまう」（シミができてしまう）という方も多いと思います。
そんな人には、「美白成分の組み合わせ」をお勧め致します。
目次
美白成分は大きく４パターンある
美白化粧品に配合される美白成分には多くの種類が存在しますが、美白に導くメカニズムを分類すると大きく４パターンに分られます。
①紫外線を浴びた事を知らせない成分
紫外線を浴びると表皮内で「情報伝達物質」というものが作られて、これが基底層にあるメラノサイトに届く事で、メラニン色素が作られます。
紫外線を浴びた事を知らせない成分とは、情報伝達物質を阻害することで、メラノサイトがメラニン色素を作るのをストップさせる成分です。
【代表的な成分】
・トラネキサム酸
・カモミラET
②メラニン色素が作られないようにする成分
情報伝達物質が届いてしまうと、メラノサイトではチロシンというアミノ酸とチロシナーゼという酵素が合わさることで、メラニン色素が作られます。
メラニン色素が作られないようにする成分とは、チロシナーゼを阻害することで、メラニン色素の産生をストップさせるという成分です。
【代表的な成分】
・ビタミンC誘導体（各種）
・コウジ酸
・アルブチン
・ナイアシンアミド
・プラセンタエキス
③メラニン色素が運ばれるのを止める成分
作られてしまったメラニン色素は、メラノサイト内を移動して角化細胞（表皮の大部分を占めている普通の細胞）に運ばれることで、皮膚が黒くなります。
メラニン色素が運ばれるのを止める成分は、作られたメラニン色素が移動するのをストップさせる成分です。
【代表的な成分】
・ナイアシンアミド
・シンデレラケア
・ヘキシル3ｰグリセリルアスコルビン酸
④メラニン色素を早く排泄する成分
黒くなった皮膚は、ターンオーバー（皮膚の生まれ変わり）によって、メラニン色素が排泄されると、通常の皮膚の色に戻りますが、ターンオーバーが停滞するとメラニン色素が表皮内に残ってしまい、シミになります。
メラニン色素を早く排泄する成分は、ターンオーバーを促進することでメラニン色素を排泄させる成分です。
【代表的な成分】
・４MSK
・エナジーシグナルAMP
・デクスパンテノール
・プラセンタエキス
以上の４パターンがあるという点を覚えておいて下さい。
逃げ道を無くす
先程挙げた４パターンのうち、どれか１つのパターンでも美白効果はあるのですが、「どうしても日焼けしてしまう」という人は、今からお伝えすることが大切です。
それは、日焼けしてしまうメカニズムの「逃げ道を無くす」ということです。
情報伝達物質を100％阻害できておらず、少しでも情報伝達物質が作られるとメラノサイトに届いて日焼けしてしまいます。
チロシナーゼ酵素を100％阻害できておらず、チロシンと合わさると日焼けしてしまいます。
メラニン色素が角化細胞に運ばれるのを100％ストップできておらず、少しでも運ばれてしまうと日焼けしてしまいます。
表皮内に溜まったメラニン色素を100％排泄できておらず、少しでも残ってしまうとシミになります。
なので、もしも１つの美白成分だけで日焼け（シミ）を100％防ぐことが出来ていない場合は、異なるメカニズムの美白成分を組み合わせて使うことが大切です！
例えば、
①と②を一緒に使う
②と③を一緒に使う
③と④を一緒に使う
といった「Wの美白」をすることで、「どうしても日焼けしてしまう」のを防ぐことが出来ます。
是非ともご自身がお使いの化粧品に、
・どのタイプの美白成分が配合されているのか？
・どのような組み合わせで配合されているのか？
を確認して下さい！
