今回は「消えにくいシミ」を防げるかもしれない方法をお伝えさせていただきます。
基底膜の役割
お肌の表皮は上から
・角質層
・顆粒層
・有棘層
・基底層
の4つの層で構成されており、基底層で作られた細胞は上に上がっていき、最終的には角質層が剥がれ落ちるというターンオーバーを繰り返しております。
基底層にあるメラノサイトで作られたメラニン色素も、上に上がっていき最終的には剥がれ落ちるのですが、ターンオーバーの周期が伸びるなどの様々な要因で、メラニン色素が表皮内に残ってしまったものが「一般的な」シミです。
一般的なシミは、化粧品や美容医療などでケアすることで薄くすることは可能ですが、メラノサイトで作られたメラニン色素が上に上がるのではなく、下(真皮の方)に落ちてしまうと、化粧品などでケアができなくなってしまうので、「消えにくいシミ」になります。
ただ、表皮と真皮の間には「基底膜」という壁が存在しているため、通常はメラニン色素が真皮まで落ちてしまうことは「あまり」無いのですが、基底膜が壊れてしまう(分解されてしまう)と、メラニン色素が真皮に落ちてしまいます。
なので、消えにくいシミを防ぐ上で、「基底膜」がちゃんと存在することは非常に大切です。
基底膜を壊してしまうもの
皮膚内には様々な「酵素」が存在していますが、
・お肌に良い働きをする酵素
・お肌に悪い働きをする酵素
があります。
その中で、「MMP-2」という酵素があります。
この「MMP-2」は、基底膜を分解するという悪い働きをする酵素なのです!
お肌の中で「MMP-2」が過剰に作られると、基底膜が分解されて、メラニン色素が真皮まで落ちてしまい、「消えにくいシミ」になります。
では、「MMP-2」が過剰に作られる要因とは?
実は、「MMP-2」はお肌に「炎症」が起こると過剰になることが分かっています!
という事は、「炎症」を防ぐことで、「MMP-2」が過剰になるのを防ぐことが出来て、「消えにくいシミ」になるのを防げるのです!
炎症は様々な肌トラブルの原因になりますが、消えにくいシミを防ぐ上でも炎症を防ぎましょう!
(抗炎症成分が配合された化粧品を使いましょう!)