以前、僕宛ににきたご質問で、
「敏感肌の方には界面活性剤フリーの石鹸をお勧めした方が良いですか?」
というものがありました。
皆様の中でも、
「界面活性剤が配合されていない石鹸」はお肌に優しい!と思われている方もいらっしゃるかもしれませんので、少し注意喚起を。
ご存知の方が殆どかと思いますが、実は石鹸は界面活性剤「そのもの」です!
ですので、界面活性剤フリーの石鹸というものは、そもそも存在しません!
どんな石鹸でも「アニオン界面活性剤」という洗浄成分で作られています。
さらに、石鹸はアニオン界面活性剤の中でも「洗浄力が高い」という特性があり、お肌に元々存在している皮脂膜や天然保湿因子などの保湿成分も洗い流してしまう場合がありますので、敏感肌の方やアトピー肌の方には、むしろ石鹸ではない洗顔料をお勧めした方が良いです。
こんな事を言うと石鹸が悪者にされてしまうかもしれませんが、石鹸は洗浄力が高いので、皮脂分泌が過剰な方やニキビ肌の方にはお勧めです。
僕がお伝えしたいのは、石鹸という「何となくやさしそうなイメージ」で商品を選ぶのではなく、
・敏感肌やアトピー肌の人には石鹸以外の洗顔料
(石鹸を使う場合は、なるべく早く洗い流す)
・皮脂分泌が多い、ニキビ肌の人には石鹸
をお勧めしていただきたいという事です。
ここからが本題になります。
お肌にやさしい洗顔料の見極め方をお伝えさせていただきます。
お肌にやさしい洗顔料の見極め方とは?
それは、「お肌にやさしいアニオン界面活性剤が使われている洗顔料を選ぶ!」です。
では、お肌にやさしいアニオン界面活性剤とは?
以下に挙げます。
◆アミノ酸系界面活性剤
・成分名の見極め方
成分名の最初に、「ラウロイル」または「ココイル」と書いてある。
その後に、「メチルアラニンNa」または「グルタミン酸Na」または「アスパラギン酸Na」と書いてあれば、それはアミノ酸系界面活性剤です。
成分名の例:ラウロイルメチルアラニンNa
◆カルボン酸系界面活性剤
・成分名の見極め方
成分名の最初に、「ラウレス」と書いてある。
その後に「数字+カルボン酸Na」または「数字+酢酸Na」と書いてあれば、それはカルボン酸系界面活性剤です。
成分名の例:ラウレス-3カルボン酸Na
上記のアミノ酸系、カルボン酸系の界面活性剤が「全成分表示」の最初の方に書かれているものを選べば、お肌にやさしい洗顔料と言えます。
敏感肌やアトピー肌、ゆらぎ肌の方にお勧めしてあげて下さい。