今回は、ダイエットに最も適した飲み物は「コーヒー」であるという話をエビデンス(科学的根拠)に基づいてお話させていただきます。
脂肪の分解と燃焼の違い
ダイエットをする上で、よく出てくるキーワードに、
・体脂肪の分解
・体脂肪の燃焼
があります。
この分解と燃焼の違いをしっかりと理解しておく事が大切です。
まず、体脂肪の構造をおさらいします。
体脂肪は「トリグリセリド」という構造をしていまして、簡単に言うと「グリセロール」に「脂肪酸」が3つ「結合」した形をしています。
そして、グリセロールと脂肪酸の結合が「切り離される」ことを、「体脂肪の分解」と言います。
体脂肪の分解によって切り離された「脂肪酸」が血液中に放出されて、その後に細胞内の「ミトコンドリア」に運ばれます。
ミトコンドリアは脂肪酸を材料にエネルギー(熱)を作るのですが、これを「体脂肪の燃焼」と言います。
ここで大切なことは、体脂肪は分解されないと燃焼されない(分解がスタート)ということで、体脂肪を減らす(痩せる)ためには、まず分解させないといけないのです!
体脂肪を分解させる方法
ダイエットではジョギングやウォーキングなどの「有酸素運動」がお勧めされます。
でも実は、有酸素運動は体脂肪の「燃焼」には有効なのですが、「分解」は苦手という特徴があります。
何故なら、有酸素運動は「20分以上」しないと、分解されないからです。
有酸素運動を20分以上おこなって、やっと分解されて、その後も有酸素運動を続けることで、ようやく燃焼されるのです。
つまり、有酸素運動は「長時間」行わないと体脂肪は減らないという事です。
(有酸素運動がダメということではありません)
では、「筋トレ」はどうか?
筋トレは体脂肪の「分解」が得意という特徴があります。
筋トレを行うと体内で、
・成長ホルモン
・アドレナリン
というホルモンが分泌されます。
この2つのホルモンがきっかけになり、「ホルモン感受性リパーゼ」という「脂肪を分解してくれる酵素」が活性されるのです。
なので、筋トレを「短時間」(10分くらい)でもやれば、ホルモン感受性リパーゼによって脂肪が分解されて、その後に筋トレを続けたり、有酸素運動をしたりすると、分解された脂肪酸がミトコンドリアでエネルギー(熱)になり、体脂肪を減らす(痩せる)ことが出来るのです!
でも・・・
有酸素運動を長時間やったり、短時間でも筋トレをしたりするのは嫌な方が多いですよね。
そんな方には「コーヒー」をお勧めして下さい!
コーヒーがお勧めな理由
実は、コーヒーを飲むと脂肪を分解してくれる「ホルモン感受性リパーゼ」が活性することが分かっているのです。
(筋トレと同じ様に、ホルモン感受性リパーゼが活性されます)
コーヒーを飲むだけで、ホルモン感受性リパーゼが活性化して脂肪が分解されて、その後に「少し体を動かす」と、脂肪酸がエネルギー(熱)になり、体脂肪が燃焼されるのです!
と言うことは・・・
有酸素運動や筋トレが嫌と言う人は、まずはコーヒーを飲んで、その後に
・通勤
・仕事
・家事
など「体を動かす」ようにしましょう。
そうすると効率的にダイエットができます!