夏に比べると紫外線量が減ってくる今の時期ですが、実は夏以上に冬の方が「日焼け止め」が必要というお話をさせていただきます。
冬は感染症になりやすい
すごく当たり前の話ですが、冬はインフルエンザやコロナ、風邪などの感染症に罹りやすい時期ですので、「免疫力を高めよう」とか、「体調管理に気をつけよう」とかよく言われますね。
僕はインフルエンザやコロナ、風邪などに罹りやすい時期だからこそ「日焼け止め」を塗ろうとお伝えします。
何で??
紫外線でランゲルハンス細胞が弱まる
インフルエンザ、コロナ、風邪は全て「ウイルス」が体内に侵入してくることが原因です。
でも、我々の体には「免疫細胞」が存在していますので、ウイルスが体内に侵入してきても、免疫細胞がウイルスを倒してくれます。
しかし、免疫力が弱まっていると、ウイルスが体内で増殖し、感染症になってしまいます。
免疫細胞には様々な種類があるのですが、ウイルスなどの異物の侵入を監視(パトロール)しているのが「ランゲルハンス細胞」です。
ランゲルハンス細胞がウイルスなどの異物の侵入を発見すると、他の免疫細胞たちを呼び寄せてウイルスを倒すという流れになるので、ランゲルハンス細胞の監視は感染症を防ぐ上で、とても大切なのです。
実は・・・
ランゲルハンス細胞は「紫外線」によって働きが弱まってしまいます!
ランゲルハンス細胞が弱まってしまうと、ウイルスなどは監視の目をすり抜けて体内に侵入して、どんどん増殖していき感染症になってしまいます。
なので、インフルエンザなどになりやすい今の時期こそ、「日焼け止め」をしっかり塗って紫外線をカットしてランゲルハンス細胞が元気な状態を保ちましょう!
(ランゲルハンス細胞のために日焼け止めを使いましょう)
紫外線でオートファジーが低下する
「オートファジー」というキーワードはお聞きになったことがあると思います。
2016年に東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生が、そのメカニズムを解明したことからノーベル賞を受賞しました。
このオートファジーを簡単に言いますと、
①細胞の中身を分解して栄養源にする
②細胞内の新陳代謝を行う
③細胞内の有害物質を除去する
になります。
今回は③の「細胞内の有害物質を除去する」に注目します。
インフルエンザ、コロナ、風邪の原因になるウイルスは、「細胞内」に侵入して増殖していくものです。
(人間の細胞を乗っ取って増殖します)
つまり、ウイルスは「細胞内の有害物質」です!
オートファジーがしっかりと働くことによって、ウイルスを除去してくれるのですが、オートファジーが低下してしまうと、ウイルスを除去できずに増殖していき感染症になってしまいます。
では、オートファジーを低下させる原因は?
もうお分かりですよね?
「紫外線」です!
感染症に罹りやすい今の時期こそ、オートファジーをしっかり働かせるために「日焼け止め」を塗って、紫外線をカットしましょう!
(オートファジーのために日焼け止めを使いましょう)