寒い冬が終わると、花粉症の人には辛い季節になるかと思いますので、今回は花粉による「肌荒れ」を防ぐ方法をお伝えさせていただきます。
絶対に防げるとは言い切れませんが、知っておいた方が便利なお話です。
花粉による肌荒れのメカニズムが解明された
お肌のバリア機能は、
・皮脂膜
・天然保湿因子(NMF)
・角質細胞間脂質
の3つが担ってくれています。
(特に、角質細胞間脂質がバリア機能において最も大切な働きをしてくれております)
そして、上記3つのバランスが乱れる(どれかが減ったりする)と、バリア機能が弱まってしまい、空気中の花粉が体内に侵入して「炎症」が起こり、痒み、赤みなどを引き起こします。
ここまでが一般的な話ですが、もっと「深いメカニズム」が分かりましたので、皆様に共有させていただきます。
実は、花粉に含まれる「クリジェイ」という物質が最大の「悪者」なのです!
クリジェイが皮膚に付着すると、バリア機能の1つである角質細胞間脂質の産生量を低下させてしまうことが分かったのです。
なので・・・
①バリア機能が弱まる
②花粉が侵入する
③炎症が起こり痒くなったり、赤くなったりする
④花粉に含まれるクリジェイが角質細胞間脂質の産生を低下させる
⑤余計にバリア機能が弱まる
⑥余計に花粉が侵入する
という「悪循環」になるのです。
花粉による肌荒れを防ぐ方法
花粉による肌荒れを防ぐには、皮膚のバリア機能を強化することが大切です!
バリア機能で最も大切なのは角質細胞間脂質で、角質細胞間脂質の大部分は「セラミド」で構成されています。
なので、化粧品(特にクリーム)は「セラミド」が配合されているものをお使い下さい。
そうすれば、
・バリア機能を強化できる
・クリジェイによる角質細胞間脂質の低下をセラミドの補給によって防ぐことができる
という2つのメリットがあります。
是非とも、花粉の気になる時期にはセラミドをお勧めして下さい。
あっ!もちろん当たり前の花粉対策(マスクやメガネなど)で、そもそも花粉の付着を防ぐことはお忘れなく。