今回は「毛穴が目立ってしまう」というお悩みの方には、絶対に知っておくべき内容をお伝えさせていただきます。
目次
毛穴が目立つ原因は角栓
まず、毛穴が目立ってしまう原因をおさらいします。
最も代表的な原因は「角栓」が毛穴に詰まってしまう事です。
角栓とは、ターンオーバーの過程で排泄される「角質」と、毛穴を通じてお肌表面に出てくる「皮脂」が混ざったものです。
この角栓によって毛穴が目立ってしまうため、角栓を「毛穴パック」などで剥ぎ取ったり、無理やし押し出したりする角栓ケアをしている方も多いと思います。
また、角栓が作られないように
・ピーリングで角質を剥がす
・皮脂分泌を抑える
などの角栓予防をしている方もいらっしゃいます。
でも・・・
角栓をケアしても、
「また角栓ができてしまう・・・」
「数日後にまた毛穴が目立ってしまう・・・」
という方も多いのではないでしょうか?
角栓の新たなメカニズム
最近、新たな角栓ができる原因が分かったのです!
先程もお伝えしましたが、今までは「角質」と「皮脂」が混ざるのが角栓の原因だとお伝えしましたが、正式には「少し違った」のです。
まず、角質は「ケラチン」というタンパク質でできています。
このケラチンには、「ケラチン1」とか「ケラチン2」とか様々な種類があり、お肌の角質層にあるのは「ケラチン10」というタンパク質です。
そして、角栓に含まれていたのは「ケラチン17」というタンパク質だったのです。
(最新の研究で分かりました)
つまり、角質と角栓のタンパク質は「少し違う」ものということが分かりました!
そして、ケラチン17は、「アクネ菌」の刺激を受けて作られるものということも分かりました!
なので、角栓の新たなメカニズムは、アクネ菌によって作られたケラチン17と、皮脂が混ざったものという事になります。
アクネ菌は「ニキビ」の原因菌として有名な菌ですが、実は角栓を作る(毛穴を目立たせる)という菌でもあったのです!
(アクネ菌は恐ろしい)
この角栓の原因を踏まえた上で、毛穴ケアの方法をお伝えします。
アクネ菌の繁殖を抑える
まず、お肌にはアクネ菌を含めた「皮膚常在菌」が存在します。
(どんな人にも存在します)
この皮膚常在菌は大きく3パターンあります。
①善玉菌
表皮ブドウ球菌に代表される菌のことで、お肌を弱酸性にしたり、潤い物質を産生したりしてくれます。
②悪玉菌
黄色ブドウ球菌に代表される菌のことで、お肌を乾燥させたり、炎症を起こしたりといった悪影響を与えます。
③日和見菌
アクネ菌に代表される菌のことで、普段は善玉菌の様な働きをします。
でも、悪玉菌が増えるとアクネ菌も増えて、炎症を起こしたり悪影響を与えます。
上記の皮膚常在菌はお肌の「pH」によって増えたり、減ったりするという特徴があります。
具体的には、
・お肌が弱酸性だと善玉菌が増える
・お肌がアルカリ性だと悪玉菌が増える
という特徴で、お肌がアルカリ性になると悪玉菌が増えるだけではなく、そのことでアクネ菌も増えて悪さをしてしまいます。
そして、アクネ菌が増えるとケラチン17が増えて、角栓を作り、毛穴が目立ってしまうのです!
なので、アクネ菌の繁殖を抑えるために、お肌は「弱酸性」に保っておくことが大切で、そのことで角栓が作られるのを防ぐことが出来るのです!
まとめ
・角栓の原因はケラチン17と皮脂
・ケラチン17を作るのはアクネ菌
・アクネ菌の繁殖を防ぐにはお肌を弱酸性に保つ
・お肌が弱酸性であれば角栓を防げる(毛穴が目立たない)
ということになります。
この記事を読んでいる方はご存知かと思いますが、お肌をアルカリ性にしてしまう化粧品は世の中に沢山あります。
その化粧品を使っていると、どれだけ毛穴ケアをしてもアクネ菌によって角栓が作られてしまいます。
なので、毛穴に悩む方や、毛穴に悩んでいるお客様には、「必ず」お肌が弱酸性になる化粧品をお勧めしましょう!